2015年アニソンランキング(今更とか言わないで)
去年は4月に書きましたが、今年は6月です。遅れましたが、去年の1~12月のアニソンランキングを作りました、個人的なものだから「これがこの順位なのはおかしい」とか言わないでね。
ちなみに去年からの比較もしてみますと、 1位=fhana→Wake Up,Girls! TVOP最高位=SUPER BEAVER→BUMP OF CHIKEN TVED最高位=fhana→さユり という展開に。
- Wake Up,Girls!「少女交響曲」『Wake Up,Girls! 青春の影』ED(夏)
- BUMP OF CHIKEN「Hello,World!」『血界戦線』OP(春)
- ミーア、パピ、セントレア、スー、メロ、ラクネラ「最高速 Fall in Love」『モンスター娘のいる日常』OP(夏)
- 坂本真綾「色彩」『Fate/Grand Order』OP(ゲーム)
- さユり「ミカヅキ」『乱歩奇譚 Game of Laplace』ED(夏)
- fhana「ワンダーステラ」『Fate/kalaid liner プラズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』OP(夏)
- μ’s「僕たちはひとつの光」『ラブライブ! The School Idol Movie』ED(春)
- CHiCO with HoneyWorks「アイのシナリオ」『まじっく快斗1412』OP(冬)
- 西沢幸奏「ピアチェーレ」『ARIA The AVENNIRE』ED(夏)
- コアラモード.「七色シンフォニー」『四月は君の嘘』OP(冬)
- 春奈るな「君色シグナル」『冴えない彼女の育てかた』OP(冬)
- ChouCho「piece of youth」『ガールズ&パンツァー劇場版』ED(秋)
- 坂本真綾「幸せについて私が知っている5つの方法」『幸腹グラフィティ』OP(冬)
- Sawano Hiroyuki【nzk】:Gemie「X.U.」『終わりのセラフ』OP(春)
- 凛として時雨「Who What Who What」『劇場版PSYCHO-PASS』OP(冬)
- WEAVER「くちづけDiamond」『山田くんと七人の魔女』OP(春)
- THE ROLLING GIRLS「人にやさしく」『ローリング☆ガールズ』OP(冬)
- 千菅春香「ジュ・ジュテーム・コミュニケーション」『アクエリオンロゴス』ED(夏)
- 早見沙織「やさしい希望」『赤髪の白雪姫』OP(夏)
- EGOIST「Ghost of a smile」『〈harmony/〉』ED(秋)
- BRADIO「Flyers」『デス・パレード』OP(冬)
- 乃木坂46「今、話したい誰かがいる」『心が叫びたがってるんだ。』ED(夏)
- 椎名林檎「最果てが見たい」『百日紅 Miss HOKUSAI』ED(春)
- 北高文芸部女子会「フレ降レミライ」『長門有希ちゃんの消失』OP(春)
- UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」『血界戦線』ED(春)
- 鈴木このみ「Absolute Soul」『アブソリュート・デュオ』OP(冬)
- Wake Up,Girls!「Beyond The Bottom」『Wake Up,Girls! Beyond the Bottom』ED(秋)
- Icy Tail「Cherish you」『冴えない彼女の育てかた』IN(冬)
- Children「Starting Over」『バケモノの子』ED(夏)
- 西沢幸奏「吹雪」『艦隊これくしょん』ED(冬)
- 岸田教団&THE 明星ロケッツ「GATE ~それは暁のように~」『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』OP(夏)
- KANA-BOON「ダイバー」『BORUTO NARUTO THE MOVIE』ED(夏)
- μ’s「Angelic Angel」『ラブライブ! The School Idol Movie』IN(春)
- OKAMOTO’S「HEADHUNT」『デュラララ!!×2 承』OP(冬)
- 加藤恵(安野希世乃)「M♭」『冴えない彼女の育てかた』IN(冬)
- にゃーたん(村川梨衣)「リトライ☆ランデヴー」『えとたま』OP(春)
- 土間うまる(田中あいみ)「かくしん的☆めたもるふぉ~ぜっ!」『干物妹! うまるちゃん』OP(夏)
- 星あさみ、樋口えり、早乙女静乃、橘紫苑、平岡優「ばいたる☆エクササイズ」『あにトレ!EX』ED(秋)
- Aqours「君のこころは輝いてるかい?」『ラブライブ! サンシャイン!!』CS(企画)
- TWO-FORMULA「Somebody to love」『ISUCA』ED(冬)
- ウルトラタワー「希望の唄」『食戟のソーマ』OP(春)
- GARNiDELiA「MIRAI」『ガンスリンガーストラトス THE ANIMATION』ED(春)
- MISIA「オルフェンズの涙」『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ED(秋)
- Lia「Bravely You」『Charlotte』OP(夏)
- あゆみくりかまき「蜜蜜蜜」『パンチライン』ED(春)
- 坂本真綾 コーネリアス「あなたを保つもの」『攻殻機動隊ARISE Alternative Architecture』OP(春)
- THE ROLLING GIRLS「月の爆撃機」『ローリング☆ガールズ』ED(冬)
- moumoon「Hello,shooting-star」『暗殺教室』ED(冬)
- SCREEN mode「極限Dreamer」『夜ノヤッターマン』OP(冬)
- WHITE ASH「insight」『ガッチャマンクラウズ インサイト』OP(夏)
- TrySail「コバルト」『Classroom☆Crisis』OP(夏)
- 沢井美空「カラフル。」『冴えない彼女の育てかた』ED(冬)
- STEREO DIVE FOUNDATION「夜の国」『』ED(夏)
- どーなつ◎くいんてっと「プラチナジェット」『SHIROBAKO』ED(冬)
- やなぎなぎ「春擬き」『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』OP(春)
- TRUSTRICK「FLYING FAFNIR」『銃皇無尽のファフニール』OP(冬)
- 澤村・スペンサー・英梨々(大西沙織)「Blooming Lily」『冴えない彼女の育てかた』IN(冬)
- amazarashi「スピードと摩擦」『乱歩奇譚 Game of Laplace』OP(夏)
- ZAQ「カタラレズトモ」『コンクリート・レボルティオ 超人幻想』OP(秋)
- MAN WITH A MISSION「Raise your flag」『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』OP(秋)
- 黒崎真音「刹那の果実」『グリザイアの楽園』OP(春)
- 内田真礼「からっぽカプセル」『アニメで分かる心療内科』ED(冬)
- TRUSTRICK「未来形Answer」『俺物語!!』OP(春)
- イヤホンズ「耳の中へ」『それが声優!』IN(夏)
- アイドルカレッジ「イチズレシピ」『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』OP(秋)
- 酒井ミキオ「アイデンティティ」『落第騎士の英雄譚』OP(秋)
- 多田葵「灼け落ちない翼」『Charlotte』ED(夏)
- Ray「初めてガールズ」『わかば*ガール』OP(夏)
- 井口裕香「Hey World」『ダンジョンに出会いを求めるのは間違ってるだろうか』OP(春)
- ソナーポケット「HERO」『うしおととら』ED(春)
- fhana「コメットルシファー ~The Seed and the Sower~」『コメットルシファー』OP(秋)
- TRUE「DREAM SOLISTER」『響け! ユーフォニアム』OP(春)
- la la larks「ハレルヤ」『空戦魔導師候補生の教官』ED(夏)
- Aimer「Brave Shine」『Fate/stay night Unlimited Blade Works』OP(春)
- シナリオアート「ナナヒツジ」『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』ED(秋)
- 奥井雅美「宝物 -TRESURE BOX-」『SHIROBAKO』OP(冬)
- 一宮エルナ、御神楽星鎖、藤白おとね「放課後革命」『ミカグラ学園組曲』OP(春)
- イヤホンズ「それが声優!」『それが声優!』OP(夏)
- しょこたん♥でんぱ組「PUNCH LINE!」『パンチライン』OP(春)
- Suara「不安定な神様」『うたわれるもの 偽りの仮面』OP(秋)
- TrySail「Youthful Dreamer」『電波教師』OP(春)
- KANA-BOON「talking」『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』OP(秋)
- THE ORAL CIGARETTES「狂乱 Hey Kids!!」『ノラガミ ARAGOTO』OP(秋)
- 筋肉少女帯「混ぜるな危険」『うしおととら』OP(夏)
- 3年E組うた担「青春サツバツ論」『暗殺教室』OP(冬)
- リョウときりん「笑顔になる」『幸腹グラフィティ』ED(冬)
- 監獄男子「愛のプリズン」『監獄学園』OP(夏)
- ポンジュール鈴木「あの森で待ってる」『ユリ熊嵐』OP(冬)
- CINDERELLA PROJECT「Star!!」『アイドルマスターシンデレラガールズ』OP(冬)
- ClariS「アネモネ」『Classroom☆Crisis』ED(夏)
- 種島ぽぷら、伊波まひる、轟八千代「NOW!!!GAMBLE」『WORKING!!!』OP(夏)
- プラズマジカ「青春はNon-Stop!」『SHOW BY ROCK!』OP(春)
- ハッカドール「Touch Tap Baby」『ハッカドール THE あにめーしょん』OP(秋)
- RIPE「こだまことだま」『のんのんびより りぴーと』OP(夏)
- 七森中☆ごらく部「ちょちょちょ! ゆるゆり☆かぷりっちょ!!!」『ゆるゆり さん☆ハイ!』OP(秋)
- 墨須 with M.O.N「Hey! スミス!!」『モンスター娘のいる日常』ED(夏)
- *「φωφver!!」『アイドルマスターシンデレラガールズ』IN(冬)
- リョウときりん「しあわせグラフィティ」『幸腹グラフィティ』IN(冬)
- Yun*chi「Lucky Girl*」『うーさーのその日暮らし 夢幻編』ED(夏)
- ZAQ「Philosophy of Dear World」『純潔のマリア』OP(冬)
好きから逃げない――有川浩『倒れるときは前のめり』
「好きから逃げない」。僕の大好きな言葉です。
この言葉は『図書館戦争 革命のつばさ』というアニメ映画のキャッチコピーというか、キーワードなのですが、僕は元々この原作と原作者の有川浩さんが大好きでして、この言葉が強く心を射抜いたのです。
去年の夏コミで頒布したアニメ評論誌『PRANK! Vol.1』ですが、これもこの言葉を実行した結果でした。自分の「好き」に他の人を巻き込んで一冊作るという悪ふざけを実行しているのが本シリーズだったりします。なので言ってしまえばノイタミナ特集も電撃文庫特集も今度のW水島監督特集も、すべて僕の「好き」に他の人を巻き込んで制作するものです。テーマは「好きから逃げない」。ここまで来ると潔いのかもしれません(笑)。
この考えかたがまたふと頭の中に浮かんだのは、今日発売された有川浩さんのエッセイ集『倒れるときは前のめり』(KADOKAWA 角川書店)を読んでいたからです。ちなみに左手首を捻挫しまして、痛みの中で読んでおりました。身体的にも精神的にも弱ったときにはエッセイ集と笑えるライトノベルが僕の特効薬です。で、そんな本を読んでいたわけですが、僕が純粋に「好き」を追っていた時代のことを思い出すわけです。
そういえば、あの頃は純粋にどんな本でも読んでたっけ……。
僕の今を作り上げたのは間違いなく中学時代の読書経験なんですが、あの頃は雑食的に図書室にある本はジャンルを気にせず読み、古本屋で興味のあるタイトルをチョイスし、新刊書店で大好きな作家を追う、ということをしていました。
高校時代になって読書ペースが落ち、今では云わずもがな。その過程でいつしか「俺TUEEEは読まない」とか「評論ムツカシイ」とか思っちゃうようになってたんですね。
中学時代の僕が、今の自分を見たらどう思うのか? 本当に恥ずかしい限りです。
そんな考えを抱き、直近に控えているものに「好き」を詰め込めばいいのだ……! という考えに至っちゃうあたり毒されている。昔、自衛隊三部作に憧れた結果が『星降る世界で』という小説になるわけですが、今読むと恥ずかしいよな、アレ。
今日、当落発表になりましたサンシャインクリエイション2016 Winterに僕と半座さんの共同サークル・coccon softwareが当選いたしまして、M-12aに配置されました。当日には半座さんの既刊改訂版である『冴えない出会いの進めかた Re-order』(僕は編集担当です)と、新刊『冴えない旋律の奏でかた』、あと『PRANK!』を持っていくつもりです。新刊は前述のとおり、「好き」を詰め込んだものにする予定です。
あと、「小説家になろう」の方でちゃんとした連載としては4年振りとなる異世界ファンタジーもの『幼なじみさん、剣1本で天下統一とかムリゲーなんですけど。』を連載開始しました。突発的なんですけど、アカナギ・カナタの冒険譚をよろしくお願いします。まぁ、僕の好きなファンタジーってアレとかソレですから、あんな感じに仕上がるんだと思います。書籍化目指して荒野を突っ走っていこう(無謀)。
まぁ、そんな感じで書評&近況報告&宣伝。たまには息抜きブログ書かなきゃ死ぬわ……。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/01/27
- メディア: 単行本
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残念ながらあなたは死んでしまいました(1回目)――TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』第1話「この自称女神と異世界転生を!」
脚本:上江洲誠 絵コンテ:金崎貴臣 演出:吉田俊司 作画監督:北村友幸、鵜池一馬
原作:〜第1巻40頁相当
ブログを更新するのが、まさか『ハルチカ』ではなく『このすば』だと誰が予想しただろうか……。
僕が『このすば』と出会ったのは昨年12月と浅すぎるにも程があるのですが、原作ファンの方より布教を受けて読み始めたらその面白いこと。『このすば』の原作は角川スニーカー文庫から出ておりますが、初出は「小説家になろう」。いわゆる俺TUEEE系の異世界ファンタジーもの、というテンプレなのかなとちょっと敬遠していた節もありました。ただ、最近の異世界ファンタジーものには変化球も多く、本作はそちら側――冒険よりギャグが主体のファンタジー。その面白さに気づいてからは不思議と原作続刊に手が……仕方ないよね。うん、仕方ないよね。
そんな『このすば』をアニメ化したのは金崎貴臣監督と上江洲誠さんのコンビ。『これがゾンビですか?』の印象も強いお二人ですが――そういえば『これゾン』もギャグラノベの傑作でしたね――本作の主題と方向性が見事に合致していた第1話を作ってくださいました。
さてようやく本題。第1話のお話です。以下、ネタバレアリ(若干原作も)。
トラクターに引かれたと思ってショック死してしまったサトウカズマが、女神・アクアと出会うという展開からスタートした第1話。この入りってすごく『これゾン』っぽいですね。アクアは最初こそ女神然としているわけですが、彼女だって自律意思のある存在なのでニートたるカズマと同じくらい怠惰だったりするわけで。自分がアクシズ教で崇められている存在ということで、「崇められている私スゲェ」になってるわけですね。この高飛車アクアちゃんかわいすぎません!? あ、僕はエリス教徒なので……石投げないで、ダクネスじゃないから!
そしてカズマは唯一持って行けるものとしてアクアを指名します。この泣き崩れるカットがぬるぬる動いていて、可憐なアクアがここまで泣き崩れるのを表現できるのは凄い、と感心しながら観ておりました。というか、この死後の空間でのカット、非常に面白い造りになってるな、と感じたので是非目を凝らしてご覧ください。
アクアとカズマが異世界に辿り着き、最初の街・アクセルに降り立ちます。RPGによくありがちな最初の街、ですが今作は劇伴が『モンスターハンター』などのゲーム音楽出身の甲田雅人さんということで(上江洲さんとは『蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ』で一緒になっていますね)ゲームミュージック的要素が混ぜ込まれたものになっています。だからか自然とRPGの導入のように感じられて、ストレスフリーで観ていられるんですよね。アイキャッチ部分も一時STOPで演出するのはもともとゲーム少年だった自分としても嬉しいものです。ちょっと吹いた。
さて、アクセルの街に着いた二人ですが一文無しですし、ニートと女神では何もできないわけで。どんな世界でも世知辛く、二人は汗水垂らして肉体労働でお金を稼いでゆきます。今の時代、冒険者もお金が必要なんですよね……で、このままスローライフものになるのか、というところでカズマが目的に気づくという第1話のオチへ。
ということで、関東勢から「お前、まだ観てないの? プークスクス」と言われ続けていた『このすば』ですが、控えめに言っても面白いですよ! これから新キャラクターも登場し加速するセカイを是非お楽しみください!
この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (角川スニーカー文庫)
- 作者: 暁なつめ,三嶋くろね
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 文庫
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【原稿募集】PRANK! Vol.3 水島努・水島精二作品評論集
あけましておめでとうございます。羽海野渉です。冬コミでは1日目に自分のサークルで、3日目に委託という形で『PRANK! Vol.2 電撃文庫評論集』を頒布させて頂きました。ありがたいことにお手に取って下さる方も多く、感謝感涙です。『冴えない絵師の倒しかた intoroductory chapter』も頒布させていただきましたが、ある方からは「はよ書け」という声を頂いたり、ある出来事によるプレッシャーもありますので夏コミでは必ず「closing chapter」を用意しておきます。
さて、12月初めにツイートしたとおり、2016年8月開催のコミックマーケット90では『PRANK! Vol.3 Side-A 水島努作品評論集』『PRANK! Vol.3 Side-B 水島精二作品評論集』を同時刊行致します。分冊です。『Vol.2』のラストにもあったとおり、編集中(11月)には決定していた特集ですが、運良く両監督の新作が4月期に放送というタイミングでの刊行となります。是非、ご寄稿をお願いいたします!
『PRANK! Vol.3 水島努・水島精二評論集』原稿募集要項
編集長:羽海野渉
ノイタミナと電撃文庫を特集し、次は何にしよう、とVol.2の編集中に考えていました。『冴えカノ』? 『ハルチカ』? さまざまな作品やレーベル、声優の名前が飛び交いましたが、二人の人物名でその会議は終結します。それが水島努・水島精二両監督でした。
編集中、まさしく『ガールズ&パンツァー 劇場版』が公開し(公開初日に近所で、二回目は立川で観ました)、『コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~』が放送中の時期。どちらの作品にも滾っていた僕はこの特集をすることに決めました。
また、『コンレボ』は話のペースから分割2クールだろう、とか、努監督なら来年4月に新作やるよね、と考えていたのも事実です。そんな中、2クール目や『迷家』が発表されたのは予想以上の現実でした。
さて、そんな特集ですが本気で取り組みます。是非、ご寄稿を!
副編集長:群馬仁
水島努監督は『撲殺天使ドクロちゃん』『よんでますよ、アザゼルさん。』等のブラックコメディ路線と、『ガールズ&パンツァー』『SHIROBAKO』等の細部まで行き届いたエンタメタッチな作品を両立させてきました。
また水島精二監督は『鋼の錬金術師』『機動戦士ガンダムOO』『UN-GO』等で重厚な生死観や国家・政治観を描いたり、『夏色キセキ』『アイカツ!』等で女の子の一瞬の輝きのようなものを描き、観るものを魅了してきました。
『SHIROBAKO』のコメンタリーにもあるように、決して多数派ではない同じ苗字のアニメ監督が同世代に、違う作家性をもって存在していることが奇跡に近いのです。
努監督は『ガールズ&パンツァー 劇場版』でエンタメの集大成の一つを見せ、精二監督は『コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~』で久しぶりに本格的に過去/現在/未来が入り組む政治・国家観を描いているいま、あえて違う作風の二人を取り上げるのが好機だと思えたのです。
(例)
『ガールズ&パンツァー』→もちろんOK。
『鋼の錬金術師 FA』→2003年版が起点ならOK。
『アイカツ!』『BLAZBLUE ALTER MEMORY』→水島精二氏がスーパーバイザー・監督協力なので例外的にOK。
- 装丁:A5サイズ、上下2段組(本文2段+脚注欄)
- 文字数:3500文字以上、上限ナシ。自己紹介は150文字以上、上限ナシ。
- 原稿〆切:5月29日(日曜日)。ただし、『コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~』『迷家』に関する原稿に関しては7月10日(日曜日)。
- 編集長:羽海野渉
- 副編集長:群馬仁
- 送り先:羽海野渉 voising_anotherlife@yahoo.co.jp または群馬仁 gunmajin_
- puff@yahoo.co.jp
- 献本:1冊になります。掲載料は申し訳ありませんがありません。
- 校正:編集側で行い、内容・漢字の加筆修正などをメール返送やSkypeでの形でさせていただきます。また、脚注も使用して頂いて構いません。ですます調は統一で、できるだけ平坦に分かりやすく、数える(第1話や2人など)場合の数字は半角数字で、それ以外は漢数字でお願いします。
- 形式:Wordファイルまたはテキストファイル。
- その他:参加希望がありましたら前もって作品タイトルとその旨をメールかTwitterのリプライ、DMを@WataruUminoまでくださると幸いです。
話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選
- 『冴えない彼女の育てかた』第6話「二人の夜の選択肢」
何といっても『冴えカノ』第1期の最高潮はこの回です。クリエイター・霞詩子とクリエイター・TAKIの魂のぶつかり合いを描き切った上に、あの黒ストッキング作画は圧巻。これを先行上映会のノイタミナカフェスクリーンで観られたことは本当に嬉しかったです。それにしてもCパートの英梨々はかわいいですねぇ。英梨々かわいいよ英梨々。
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- 『四月は君の嘘』第18話「心重ねる」
そんな『冴えカノ』と同じ日に放送された『君嘘』ですが、こちらは相座妹との(ある意味)勝負回。ノイタミナ音楽アニメの連弾/セッションシーンって凄く緊張感に満ちていてどれも大好きなんですが、この回は一歩前に進んだ妹を見て、兄が走り出すという感情の機微が感じ取れる素晴らしいストーリー/演出になっていたと感じています。特に演奏が終わってからの躍動感、流石です。
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- 『SHIROBAKO』第22話「ノアは下着です。」
『第三飛行少女隊』の制作中での1シーンを切り取った素晴らしい回。絵麻たその成長を知っている視聴者としては凄く感動してしまいました。あと、平岡の成長もね。そして何より「これは下着、ですか?」「それは下着です!」のくだりは最高でしたね。笑い転げました。
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- 『響け!ユーフォニアム』第7話「なきむしサクソフォン」
画面が暗いんですけど、それが部員たちの心を表しているようで演出が憎い回。『響け!』は全体的に好きなんですけど選ぶとしたらこの第7話か第8話。葵の言葉に対して揺れ動く部員たち、そしてあすか先輩の返しが演出とマッチしていて、圧巻の一言に尽きる回でした。ってか『響け!』は全体的に憎すぎるよ……最高だよまったくよぉ……
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- 『モンスター娘のいる日常』第7種「MONとアラクネのいる日常」
我らがMONとラク姉さん回。この回のために1度切っていたはずの『モン娘』を観始めたはずがハマってしまい……いや、凄く面白いんですよ。ってかドッペルちゃんの声色変化具合凄いですよ。声優・大西沙織の実力を見れるのは『モン娘』。真面目に凄くて、驚きますって。いや、マジで。
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- 『CLASSROOM☆CRISIS』第11話「それぞれの逆襲」
濃厚なキスと、政治闘争。いいよね、これが真の『クラクラ』だよ! あの濃厚なキスシーン、やってるのが学生なんて信じられないけどな……! どこの『WHITE ALBUM2』の麻里さんルートかな……? それにしても火星とか抜きならストレートに面白かったんですけどね……残念だ。
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- 『血界戦線』第12話「Hello,world!」
何というか、オールスター映画感。最終回である1時間スペシャルという枠を使いきった、素晴らしいフィルムでした。松本理恵監督の『血界』がきちんと纏まっていて、伝えたいものが演出を通してきちんと伝わってくる。これをスケジュール通りに上げてくれたら大絶賛なんですけど、総集編やスペシャルを計2回挟んだのはマイナスですよね……。それにしても、素晴らしい……
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- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第3話「散華」
脚本:岡田麿里/絵コンテ:綿田慎也、大張正己/演出:綿田慎也/キャラクター作画監督:大貫健一、大籠之仁/メカニック作画監督:大張正己
初めてのガンダム。こういう冷徹キャラ大好きです! そんなキャラクターたちが独立して初めての仕事に向かうまでの物語なんですけど、心の動きがよく解って本当に好きです。大好き。
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- 『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』第7話「ツンピュアさんの本領」
脚本:下山健人/絵コンテ:井出安軌/演出:野亦則行/作画監督:佐藤香織、古谷梨絵、さのえり、村長由紀、福地和浩、松浦里美、大槻南雄
九条みゆき本領発揮のCパート。この1話のために『庶民サンプル』を観たといっても過言ではない! 「ずっと目覚めなければよかったのに」の理由はここにあったのか! 最高だ! 愛してるよみゆき。愛してるよ沙織。
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- 『ご注文はうさぎですか??』第9話「毛玉は特攻し無慈悲なボタンは放たれる」
脚本:ふでやすかずゆき/絵コンテ:田中雄一/演出:今村望/作画監督:安田祥子、斉藤大輔、松本ひろし、小川浩司、楠木智子、輿石暁、白川茉莉、櫻井拓郎、清水勝祐
ティッピーがかわいいんですよね、この回。それが『ごちうさ』最高の回ってのもおかしい話なんですけど、この回いいんですよ、本当に……。第2期になって演出もキャラクターのかわいさも磨かれていて素晴らしいと思います。
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11/23 文学フリマ おしながき――『アニメクリティーク Vol.4』
ご無沙汰です、ウミノです。
来たる11/23は文学フリマ! ということで僕のサークルは出ませんが、アニメクリティーク刊行会さんの『アニメクリティーク Vol.4』に拙論「白の記憶と冴えない彼女と――丸戸史明の描く虚像が地に落ち天に上るまで」を寄稿しております。
「戦争とアイドル」特集に何故丸戸!? とお思いの方も多いと思うので少し釈明。表紙も相俟ってアウェイ感すごいのわかってるので……。
簡単に言えば、『WHITE ALBUM2』のヒロインと『冴えない彼女の育てかた』のヒロインを対比しつつ、虚構と現実のプロデュース関係によってヒロインの属性はどうなるのか、みたいな話をクソ真剣に書いたのが今回の原稿です! 最初は『Wake Up, Girls!』で書こうと思っていたのにね! すごい着地点だ!
まぁ、丸戸作品――基本アニメだけですけど、「Coda」の話もしてる――の話は今年の僕のホットワードなので、今語らずして、という感じが否めなかったのは事実です。あ、『Classroom☆Crisis』も少しですが触れていますよ。本筋は雪菜・かずさと恵の話ですが……。
『アニクリ』は「Vol.2」「Vol.3.1」に引き続き3回目の寄稿になります。『PSYCHO-PASS』『バケモノの子』と来て、次は丸戸です。まさかの。あ、第9巻発売前に書いてるのでネタバレはもちろんありません。いや、超絶ネタバレしたいけど、ネタバレしたら感動削いじゃうしね……。
閑話休題。
そんなこんなで誠意こめて書きました拙論収録の『アニクリ Vol.4』。キ10に配置のアニメクリティーク刊行会さんで頒布予定です。パンツァー・フォー!
追伸
コミックマーケット89、無事受かりました。1日目、東 チ-45bです。奇跡的に2回連続2回目のお誕生日席、及び初の大通り。恐怖でしかありませんが、よろしくお願いします。『PRANK! Vol.2 電撃文庫評論集』と書ければ『冴えない絵師の倒しかた Reloaded』、そして委託の『アニバタ Vol.11 【特集】アイドルマスターシンデレラガールズ』ほか諸々受けておりますので持っていく予定です。さて、修羅に向かうぞ!
「小澤亜李、覚えてろよ!」――『モンスター娘のいる日常』Blu-ray&DVD第3巻
「モンスター娘のいる日常 スペシャルイベント 多種族間交流パーティー』も週末に終わり、モン娘熱が収まらない中ようやく待望の第6種が収録された『モンスター娘のいる日常』Blu-ray&DVD第3巻が発売されました! ようやく無修正で亜李ちゃんの喘ぎが拝めるのですよ……! というか、あのシーンを始めて観て以来、頭の中からこびりついて離れないんですよ、あの産卵シーン。今年のアニメの中でも一番の問題シーンだったのではないでしょうか、あれは……。
さて、第3巻は第5種「マーメイドのいる日常」と第6種「脱皮と産卵する日常」、ミュージックビデオ2つにCM集、原作者・オカヤド先生描き下ろし漫画、表面にカレンダーとエンドカード、裏面にジャケットカバーイラストが描かれたカードが収録・封入されています。
第5種はマーメイド族・メロが遂に登場! 脳内にはイベントでの可愛らしい山崎はるかさんの姿がどうしても浮かんでしまいますが、スーが強制送還される、と思ってしまったミーアたちの身体に付いた水を舐めるシーンは酷い(褒め言葉)。こんなの、最高じゃないっすか……。あ、メロには粘液が付いてるんですけど、それを舐めたりは……あ、はい自主規制しておくべきですかそうですか。それはさておいても、メロに嫉妬するミーアが可愛いですね。正直、まだこのころはミーアとセントレアが特に可愛いなぁ、と思っていたのです(理由は後述)。
第6種はミーアの脱皮と、パピの産卵。産卵の方には藤原啓治さん出演というムダな豪華さ……。脱皮は脱皮で、最後のオチが「そこまで入れちゃいますか、地上波ですよオカヤド先生、いや~乱世乱世」という印象のモノでして、あれを完全版で観れたのは本当にBlu-rayを買っている意味がありました。いや、大事なアソコは見えてないですよ? 見えてないですよ? 大事なことだから二回言いました。で、産卵は産卵で、こちらもアソコは映ってないんですが、乱世な映像でした。ってか本当にこの話数をTV地上波で出来ましたね……。や、これを観たいために一挙放送観ましたけど! それでまんまとハマっちゃいましたけど! あ、この話数での一番のポイントは、予告です。僕の一番好きなキャラクターは次回で登場なのです……。
あぁ、早く第7種完全版を……。ドッペルちゃんと、マナコを早く……。「僕たちはもう、普通の女の子じゃ満足できないんだ!」
モンスター娘のいる日常 Vol.3 (初回生産限定版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2015/11/18
- メディア: Blu-ray
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