マイベストエピソード10選 敢えてノイタミナ以外で!

 ぎけんさんの企画「マイベストエピソード10選」に参加しようと思いつき、自分にとって「マイベスト」って何だろう? と考えてみました。すると思いつくのはノイタミナ作品ばかり……まぁ大好きだけども! ということで今回は敢えて「ノイタミナ以外」でのセレクトです。なのでこれまであまり語っていないタイトルばかりになったのでは、と思っています。

 

◆ マイベストエピソードとは?
「作品としてはベストに選ばないけど好きな話数」をコンセプトに、アニメ作品の好きな話数を選出し紹介する企画です。
※ コンセプトは強制ではありませんので気楽に考えてください


◆ マイベストエピソードのルール
・ 劇場版を除くすべてのアニメ作品の中から選出(配信系・OVA・18禁など)
・ 選ぶ話数は5~10個(最低5個、上限10個)
・ 1作品につき1話だけ
・ 順位はつけない

 

 では以下、レッツラゴーです。

脚本:雪室俊一 絵コンテ・演出:ゆうきしょう 作画監督:山内昇寿郎

 確か小学生低学年の頃、夕方枠の再放送で観た一話です。うっすら記憶に残っている『キテレツ』の中の一話。この話はサブタイ通りブタゴリラが同窓会を主催しようとして、コロ助を巻き込んだ波乱が起こるというもの。何故この一話を選んだのかといえば(今としては黒歴史も甚だしいですが)、僕がこのストーリーに影響されて同窓会をやろうとか友達と企画しはじめちゃったから。良く言えば感受性が高く、悪く言えば二次元と現実の区別がついていなかったんですね(・_・;) ちなみに友人たちの『キテレツ』視聴率は100%でした。流石静岡というべきか。

  • R.O.D -READ OR DIE-』第1話「読子さん、事件ですよ。」(2001年5月23日発売)

脚本:倉田英之 絵コンテ・演出:舛成孝二 作画監督石浜真史

 もともと本が大好きでした。なので本にまつわる本も大好きでして。『ビブリア古書堂の事件手帖』とか『出版社営業・井辻智紀の業務日誌シリーズ』とか。その流れで手に取ったのが『R.O.D』でした。――という前置きはさておき、原作をある程度読んだうえで挑んだOVAだったのですが、ねねねちゃんは!?という感想が第一。そして文字列では到底補完できない(僕が小説を読むときは脳内で映像に変換してるんですが、その演出方向性と異なると驚きがあるわな)エフェクトと演出、動くキャラクターたち。倉田さんも舛成さんも石浜さんも元々好きだったので、これはもう完敗ですわ、といった感じ。とにかく読んでから観るか、観てから読むか(いつの角川映画だ!)が重要な作品なのかなとは思います。さて、約10年ぶりの最新刊期待してますよ、倉田センセ!

  • 銀魂』第99訓「人生もゲームもバグだらけ」(2008年3月27日放送)

脚本:大和屋暁 絵コンテ・脚本:みなみやすひろ 作画監督:青木あさ子

 第98訓「ゲームは一日一時間」との前後編からなるストーリーです。Oweeと呼ばれた次世代型VRゲーム機でギャルゲーやパズルゲーム、ファンタジーゲームを楽しむ万事屋と真選組の面々。当時まだアニオタでなかったながら今でも記憶に残っているとにかくバカバカしい一話です。オープニングの「かさなる影」も最高なんですけどね! いわゆるジャンプアニメは結構挫折しているんですが(というのもバトルものがそこまで食指に触れるものではないので)、『銀魂』は稀有なものでギャグパートは長い期間観ていました。バトルが主な長編は本誌でもすーっと飛ばし気味でしたが。最近のジャンプはもう読む物が無くなってきたおじさんです……

  • 花咲くいろは』第13話「四万十の女~傷心MIX~」(2011年6月26日放送)

 脚本:岡田麿里 絵コンテ:安藤真裕 演出:橋本昌和 作画監督:鍋田香代子

  アニオタ、まだなりかけ。そんな僕が観てしまった一話です。それまでいわゆる萌えアニメというかラノベ系ばかり観ていたもので、キャラクターに対しての感情というのは「かわいい」であるとか「萌える」だったんです。ですが、この一話を観て「アニメでもそういう描き方がアリなのか!?」と感じまして。はい、もともと昼ドラとかあぁいうモノを親の目を盗んで観ていた子供でしたので大好物なのですこういうの。しかも母娘三代記! なんという爆弾を放ちよって! 大好きじゃこの野郎! もちろん『劇場版花咲くいろは HOME SWEET HOME』も大好物です。ごちそうさまでした。

  • まよチキ!』第7話「駆け落ちしよう」(2011年8月18日放送)

脚本:大知慶一郎 絵コンテ:及川啓 演出:ふじいたかふみ 作画監督:川島尚

  大正義水着回。うひゃっほーい! 当時中学生の羽海野さんのまわりで流行していた『まよチキ!』からのセレクトです。マサムネの参戦から加速して面白くなっていったこの作品も折り返しというタイミングで放たれた水着回。ヒロインたちが入り乱れての視聴者的には大興奮な一話となりました。……選んだ理由? 照れるスバルが可愛いからだよ、それだけ!

脚本:幾原邦彦伊神貴世 絵コンテ:幾原邦彦山崎みつえ、中村章子、古川知宏 演出:幾原邦彦山崎みつえ、中村章子 作画監督:西位輝美、進藤優、中村章子

  最初観たとき意味が分からなくて。それでも子供ながらに(中学生)面白いと感じたんですね。それでなけなしのお金でノベライズを買いに行く。でも文字列じゃ到底その面白さの理由にたどり着けなかったんです。アニメがアニメたる理由というか、意図せぬものが介入する可能性のある実写の映像とは異なって「映像の全てに制作者の手が入っている」アニメの底力を感じた一話でした。もう一周するとだいだいの意図がつかめてきて、「こうなのか?」と考えることが出来た。そんな体験ができたアニメはこれを入れても数作品しかまだ出会えていません。

  • ゆゆ式』第1話「高校生になりました」(2013年4月9日放送)

脚本:高橋ナツコ 絵コンテ:かおり 演出:橘正紀 作画監督:まじろ

 大久保瑠美さんが大好きなんですよ、ワタシ。そんな理由で観始めた『ゆゆ式』。実に健全な作品でしたので家のリビングで家族一緒に観ておりました。その中でも“This is Yuyushiki.”と言えるのが第1話です。何度観ているか分からないほど観てるんですけど、ゆずこの「ふっふっふー」「風にあおられた高速の花びらで鼻の頭『ふがっ』ってなれ!!」とか縁の「ぐねった! あーたおれる」とかが繰り広げられるオープニングアバンから大好きに詰まっている。意味がありそうでなさそうな摩訶不思議ゆゆ式ワールドは癒しでした。なのでこの一話を。

脚本:志茂文彦 絵コンテ:元永慶太郎 演出:江口大輔 作画監督:渡辺浩二

  一時間枠で再放送の方ではそろそろなのかな、と思っておりますが#17との前後編です。これまで宇宙で戦っていたザンネン5=チームラビッツがグランツェーレ都市学園――富良野での模擬戦に挑む、という物語。これまでも犠牲者は多く出ていたウルガルとの戦争ですが、学生という後輩たちを背に戦う彼らの姿には涙せずにはいられないでしょう! ここまで成長したのかザンネン5……。そして語らなければならないのはイズルと漫画版のイズルの邂逅(?)でしょう。カメオ出演とはいえ、漫画版といつ絡むんだと思えばこのタイミングで! あ、あとラダ様は残念だったね。

脚本:伊藤美智子 絵コンテ・演出:梅津泰臣 作画監督高橋しんや、松田勝巳、松本圭太 

  鉄道爆破。今公開中の『シン・ゴジラ』ではないですが、在来線爆破ってカッコいいですよね。梅津作品は掴みがイイんですよ、とっても。僕はこの一話で梅津作画のカッコ良さに目覚めたんです。作画スレとかに僕の名前が挙げられていたことが数回ありましたのでちょっと触れておくと、僕が好きなアニメーターの方はエフェクトが超絶巧い方なんです。その中でも群を抜いて大好きな梅津監督なんですが、その梅津作画の中でも一二を争うくらい好きなのがコレ(あと『A KITE』の第1話とかかな?)は。放送版は話数を経ることに残念な作画になっちゃいましたが、他にも第3話の塩谷直義×工藤昌史回が好きです。

  • 血界戦線』第10.5話「特別編 それさえも最低で最高な日々」(2015年6月13日放送)

構成・編集:依田伸隆 協力:内藤泰弘 

 「総集編だって……? 大丈夫、大丈夫……何が起こっても不思議じゃないこの世界、最終回が延期して総集編が入ったり、アニメーターが逃走するなんて普通のことじゃないか。そんな中でもこの一話はクールだったよね。アニメは何でも起こることが出来るけど、総集編という存在は避けることができない。もちろんそれは意図的に入れられることもあるけど、制作状況の悪化で差し込まれることもある。これは後者だったけど、それでもなおクールでファンキーだ。普通ならキャラクターがナレーションするだけで淡々と進められる。けど、この番組に普通はないんだ。そもそもヘルサレムズ・ロットに普通があるわけないだろう? 混沌とした素晴らしい世界と番組を彩る総集編。それがあってもいい。それを体現してくれた一話だった」

 

 つーわけで10選でした。ツッコミ所もあると思いますがそれはTwitterのリプライでどうぞ、という感じで。あまり大声で語らないながら好きな話数を選びました。次はオープニングエンディングとかのマイベストを選ぶ企画があれば楽しいなぁ! ではでは。

【C90新刊】PRANK! Vol.3 Side-A 水島精二評論集/Side-B 水島努評論集 刊行!

  サークル・LandScape plusは来たるコミックマーケット90にて『PRANK! Vol.3 Side-A 水島精二評論集/Side-B 水島努評論集』を二冊同時に頒布いたします。

 『ジェネレイターガウル』から『コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~』まで、『映画クレヨンしんちゃん』から『ガールズ&パンツァー』『迷家』までアニメ界の一線を走り続ける水島両氏の作品について熱く語った本です。ディープなファンも、『ガルパン』から!という方もお楽しみいただける二冊になりました。

 というか今入稿しましたわーい! 『コンレボ』と『楽園追放』がヒットした精二氏と、『ガルパン』と『迷家』が記憶に新しい努氏に関する評論誌となります。もちろん、知らなくても大丈夫。ラインナップガイド、完備しておりますよ!

  • タイトル:PRANK! Vol.3 Side-A 水島精二評論集/Side-B 水島努評論集
  • 体裁:B5判 全ページ178/202ページ
  • 発行日:2016年8月14日
  • 発行者:羽海野渉(@WataruUmino
  • 表紙イラスト:むっく(@moochrim
  • 発行所:LandScape plus
  • イベント特別価格:税込各800円
  • 先行頒布:1日目(12日)西J18a M.O.M.発行準備組合
  • 本頒布:3日目(14日)東ポ13b LandScape Plus

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 そして執筆陣と作品ですね……

『Side-A 水島精二評論集』

CH.1 水島精二の仕事

CH.2 総論

  • ラルフ・ベーコン「〈第四の壁〉と宇宙の隙間に」
  • yono「職人と作家の違いについて、あるいは水島精二に関する断章」
  • karimikarimi「今日も一日シャンバるぞい!」
  • はやぶさ320「〝声〟が紡ぐ世界構築」

CH.3 作品論

  • じぇいじぇい「水島精二初監督作『ジェネレイターガウル』について」
  • 名無し・A・一郎「現実にだって夢はかなえられるんだ 地球防衛企業ダイ・ガードについて」
  • tacker10「輪郭線を巡る冒険 水島精二版『鋼の錬金術師』論」
  • おはぎ「『機動戦士ガンダム00』と世界 水島精二から考える」
  • ばふちん「(ネタバレあり 見た人向け)『夏色キセキ』全話解説」
  • すぱんくtheはにー「死なないアイドルの殺しかた 自然主義的フィクショナリズムと繋がる生命の行方」
  • バーニング「あこがれのSHINING LINE、その先にある未来へ」
  • アリト「First Activity アイカツ最初期の構想」
  • 飛翔掘削「「昭和四〇年代、五〇年代」という名の幻想と、誰かが望んだ超人たち」
  • さいむ「『コンクリート・レボルティオ』試論 超人を巡る幻想の剥奪と再接合」

 続いてSide-B……

CH.1 水島努の仕事

CH.2 総論

CH.3 作品論

  • 駒々真子「『xxxHOLiC』概論」
  • nag「0’00’’50【time/play/score】」
  • りきお「水島努監督の萌え(アニメ)とは何か?を教えてくれた『侵略!イカ娘』」
  • 小菊菜「見崎鳴の〈死者の目〉は本当に〈死の色〉を見ていたか?」
  • あんすこむたん「アナザー ミステリとホラー」
  • そんけん「『エポックメイキングな事は間違いないよな?」
  • 絵樟「大団円のために タロー・平岡・茶沢から考える『SHIROBAKO』」
  • みら「『SHIROBAKO』が描く「夢」と「現実」について」
  • ねりま「何処かから東京へ、東京から何処かへ 『SHIROBAKO』と社会の地形」
  • ハバネロP「「我道」を貫くための「王道」を往く物語 『ガールズ&パンツァー』の物語」
  • 子記「ガールズ&パンツァー劇場版における三種の「音」の超新地旋回」
  • なーる「迷家 作品レビュー 迷いマヨいて道半ば」

 以上、です!

 まさかの豪華執筆陣による評論集となりました。みなさまよろしくお願いします!

 三日目東のポ、13bでお待ちしております。

報道方法とシルバーデモクラシーについて。※このブログ記事には非常に政的な内容が含まれています。

※このブログ記事には非常に政的な内容が含まれています。苦手な方はBackボタンをクリックしてください。

 

 私事からで非常に恐縮なのですが、2年後に就職活動が控えた身としては(恐らくエントリー自体は来年から始めるのですけれど)この度のイギリスの国民投票に伴う円高の行方が非常に興味があります。このままリーマンショック以上の就職氷河期が到来してしまったとしたら、有名な大学に通っていない(個人比)自分はどこにも雇ってもらえないのでは? と思わずにはいられません。ただでさえ、学歴社会ですからね。

 それはそれとして、最近常に思っていることがありまして。僕は祖母と二人暮らしということもあるので、近所のご婦人たちの井戸端会議を聞くことが多いのです。そこでよく感じるのは、テレビが社会の全てになっていること。つまり、一方的に受け取るだけで情報源を精査しようとか、比較しようとか考えていないわけです。ホニャララという番組でこう言っていたからその通りなのだ、それ以外はあり得ない! という論理ですね。それを自分の知識/意見にして他人の意見を受け入れないものだからたちが悪い。先の麻生副総理の発言の揚げ足を取った報道もその実は「お金を動かしてね!」みたいな小話だったのに一部分だけで曲解してましたけど、それもテレビはその一部分しか報じない。それをご婦人たちは鵜呑みにしてしまうんです。これはもちろん一部のご婦人の話ですけれども、きちんと情報源を精査しないと今の時代何も信じられないということを覚えていてほしいです。

 そういうご老人たちが多くなった高齢社会ですから、先の大阪都構想をかけた選挙や今回のイギリス国民投票みたいに、若者と高齢者の意見が真っ二つに分かれたとしても高齢者の支持する方が勝ってしまう(国民投票では43歳を境に過半数が入れ替わりましたね。未満が残留、以上が離脱が多かったです)。そして若者は長い人生を後悔にまみれながら過ごすことになるのです。今回の件で言いますと、EU離脱によって例えばイギリス以外の国で働こうと考えていた選択肢が狭まり、将来が危うくなってしまった。人生設計が破綻した人もいるでしょう。まだ数日ですからこれから局面は変わるかもしれませんが、少なくとも今までと同じように未来を思い浮かべることはできなくなります。既に既得権域に居座っている人が残り少ない人生で、前途ある若者の将来を狭めるのです。実に酷い。

 シルバーデモクラシーという言葉もありますけど、高齢者が多いんだから若者が束になってもかなわないんですよ。だから、若者は何もしなくなるし、希望も持たない。加えて麻生副総理も仰っていたとおり、高齢者がお金を貯めているから若者にお金が回ってこない。それでいて「若者の○○離れ」とか……買えるんだったら買ってるってんですよ。いい加減にしてくださいな。

 あ、本筋から逸れますし大声では言えないけど、最近「~となるかも」みたいな語尾で〆る○○関係者みたいな記事増えてませんか? あれも情報操作っていうか、言い切ってないけれど伝言ゲーム的に確定事項みたいに伝わっちゃうじゃないですか。あれも良くないですよね。それを意図して流すまとめサイトサイゾーも大嫌いです……!

 

 次に舛添都知事の辞職の話なんですけど、本当に「不適切ではあるが違法じゃない」んですよ、アレ。都民ですらない僕が言うのも何なんですけど、あそこまでイジメる必要があったのかと。確かに東京都のリーダーが政治資金で云々、というのはよろしくないです。ですが、もう一回くらいチャンス上げても良かったんじゃないんですか? 二年前の選挙で約200万票を投じた都民の皆さんの思いはなんだったんでしょう? 言い方悪いですけど、違法じゃないんだからあそこまで責める必要ないじゃないですか。むしろ、連日彼を追い回したという事実が凄くイジメているみたいで反吐が出ました。最近の報道の傾向として、「はい、ベッキー川谷絵音と不倫しました。攻撃して、世論!」と言わんばかりに個人を世論というものを武器にしていじめてるじゃないですか。凄くゲスの極みな行為だと思うんですよ、これ。バラエティ番組のドッキリ企画とかも子供の頃から「これってイジメじゃないの」と感じていたんですが、それが報道番組やワイドショーという世論を武器に出来る番組で公に行われている。今のテレビ業界が根っこから腐敗してるか分かります。それでいて、三遊亭円楽師匠の不倫は叩かずにむしろなぞかけを誉めちゃったじゃないですか。アホか、と。イジメ大嫌いですけど、ここで一件だけ微笑ましくスルーとかブレッブレじゃないですか。そんなに『笑点』の改変期でデリケートなんですか。意味解らねぇ。

 で、ちょっとだけ話を戻すと。今回の参議院選挙の報道の仕方、すごく一方的ですよね。安倍首相というか与党を叩く方面にしか来ていない。中立性っていう言葉はどこに行ったんでしょう。また舛添都知事の辞職前の話なんですが、TBSテレビの『ひるおび!』で追及されていたんですね。「また一方的やな」とか思っていたんですが、どこかの前県知事の方が擁護をはじめた。「いや、それにはこういう意図があって」みたいな発言だったと思うんですが(スイマセン、記憶が曖昧です)。ようやく中立的な議論になるのか、と思ったのも束の間、(確かに話の流れを断ち切ったっていう空気の読め無さもありましたけど)恵俊彰さんに打ち切られたんです。そして何もなかったように叩くの再開。逆に清々しかったですけど、『ひるおび!』。98%が辞職せよみたいなアンケート、とかね。それ以外にも、民放各局やNHKも批判一辺倒。どこか肯定とまではいかないまでも、検証くらいしようとか思わないもんですかね。

 そうやって一辺倒に作られた雰囲気に老人たちが支配されて動いている社会に、若者たちが割を食う。そういう社会に生きている身としては「本当に滅べばいい」としか思っていません。メディアも腐敗しているなら、自分しか信じられないじゃない。

 ということで本題ですけれど、みなさんきちんと投票前に公約を読んでください。未来に希望を託すためにも、「あの議員、イケメンだから入れる」とか、メディア鵜呑みとかしないで、自分の目で見極めてください。もちろん、白票も貴重な意見なので、それを行使することもアリだと思います。

 以上、今回選挙権が初めて与えられた世代からの拙い意見でした。

2015年アニソンランキング(今更とか言わないで)

 去年は4月に書きましたが、今年は6月です。遅れましたが、去年の1~12月のアニソンランキングを作りました、個人的なものだから「これがこの順位なのはおかしい」とか言わないでね。

 ちなみに去年からの比較もしてみますと、 1位=fhana→Wake Up,Girls! TVOP最高位=SUPER BEAVER→BUMP OF CHIKEN TVED最高位=fhana→さユり という展開に。

  1. Wake Up,Girls!少女交響曲」『Wake Up,Girls! 青春の影』ED(夏)
  2. BUMP OF CHIKEN「Hello,World!」『血界戦線』OP(春)
  3. ミーア、パピ、セントレア、スー、メロ、ラクネラ「最高速 Fall in Love」『モンスター娘のいる日常』OP(夏)
  4. 坂本真綾「色彩」『Fate/Grand Order』OP(ゲーム)
  5. さユりミカヅキ」『乱歩奇譚 Game of Laplace』ED(夏)
  6. fhana「ワンダーステラ」『Fate/kalaid liner プラズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』OP(夏)
  7. μ’s僕たちはひとつの光」『ラブライブ! The School Idol Movie』ED(春)
  8. CHiCO with HoneyWorksアイのシナリオ」『まじっく快斗1412』OP(冬)
  9. 西沢幸奏ピアチェーレ」『ARIA The AVENNIRE』ED(夏)
  10. コアラモード.「七色シンフォニー」『四月は君の嘘』OP(冬)
  11. 春奈るな君色シグナル」『冴えない彼女の育てかた』OP(冬)
  12. ChouChopiece of youth」『ガールズ&パンツァー劇場版』ED(秋)
  13. 坂本真綾幸せについて私が知っている5つの方法」『幸腹グラフィティ』OP(冬)
  14. Sawano Hiroyuki【nzk】:Gemie「X.U.」『終わりのセラフ』OP(春)
  15. 凛として時雨Who What Who What」『劇場版PSYCHO-PASS』OP(冬)
  16. WEAVER「くちづけDiamond」『山田くんと七人の魔女』OP(春)
  17. THE ROLLING GIRLS「人にやさしく」『ローリング☆ガールズ』OP(冬)
  18. 千菅春香ジュ・ジュテーム・コミュニケーション」『アクエリオンロゴス』ED(夏)
  19. 早見沙織「やさしい希望」『赤髪の白雪姫』OP(夏)
  20. EGOIST「Ghost of a smile」『〈harmony/〉』ED(秋)
  21. BRADIO「Flyers」『デス・パレード』OP(冬)
  22. 乃木坂46今、話したい誰かがいる」『心が叫びたがってるんだ。』ED(夏)
  23. 椎名林檎「最果てが見たい」『百日紅 Miss HOKUSAI』ED(春)
  24. 北高文芸部女子会「フレ降レミライ」『長門有希ちゃんの消失』OP(春)
  25. UNISON SQUARE GARDENシュガーソングとビターステップ」『血界戦線』ED(春)
  26. 鈴木このみAbsolute Soul」『アブソリュート・デュオ』OP(冬)
  27. Wake Up,Girls!Beyond The Bottom」『Wake Up,Girls! Beyond the Bottom』ED(秋)
  28. Icy Tail「Cherish you」『冴えない彼女の育てかた』IN(冬)
  29. Children「Starting Over」『バケモノの子』ED(夏)
  30. 西沢幸奏「吹雪」『艦隊これくしょん』ED(冬)
  31. 岸田教団&THE 明星ロケッツ「GATE ~それは暁のように~」『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』OP(夏)
  32. KANA-BOON「ダイバー」『BORUTO NARUTO THE MOVIE』ED(夏)
  33. μ’sAngelic Angel」『ラブライブ! The School Idol Movie』IN(春)
  34. OKAMOTO’S「HEADHUNT」『デュラララ!!×2 承』OP(冬)
  35. 加藤恵安野希世乃)「M♭」『冴えない彼女の育てかた』IN(冬)
  36. にゃーたん(村川梨衣)「リトライ☆ランデヴー」『えとたま』OP(春)
  37. 土間うまる(田中あいみ)「かくしん的☆めたもるふぉ~ぜっ!」『干物妹! うまるちゃん』OP(夏)
  38. 星あさみ、樋口えり、早乙女静乃、橘紫苑、平岡優「ばいたる☆エクササイズ」『あにトレ!EX』ED(秋)
  39. Aqours「君のこころは輝いてるかい?」『ラブライブ! サンシャイン!!』CS(企画)
  40. TWO-FORMULA「Somebody to love」『ISUCA』ED(冬)
  41. ウルトラタワー「希望の唄」『食戟のソーマ』OP(春)
  42. GARNiDELiA「MIRAI」『ガンスリンガーストラトス THE ANIMATION』ED(春)
  43. MISIAオルフェンズの涙」『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ED(秋)
  44. Lia「Bravely You」『Charlotte』OP(夏)
  45. あゆみくりかまき「蜜蜜蜜」『パンチライン』ED(春)
  46. 坂本真綾 コーネリアス「あなたを保つもの」『攻殻機動隊ARISE Alternative Architecture』OP(春)
  47. THE ROLLING GIRLS「月の爆撃機」『ローリング☆ガールズ』ED(冬)
  48. moumoon「Hello,shooting-star」『暗殺教室』ED(冬)
  49. SCREEN mode極限Dreamer」『夜ノヤッターマン』OP(冬)
  50. WHITE ASH「insight」『ガッチャマンクラウズ インサイト』OP(夏)
  51. TrySail「コバルト」『Classroom☆Crisis』OP(夏)
  52. 沢井美空「カラフル。」『冴えない彼女の育てかた』ED(冬)
  53. STEREO DIVE FOUNDATION「夜の国」『』ED(夏)
  54. どーなつ◎くいんてっと「プラチナジェット」『SHIROBAKO』ED(冬)
  55. やなぎなぎ春擬き」『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』OP(春)
  56. TRUSTRICKFLYING FAFNIR」『銃皇無尽のファフニール』OP(冬)
  57. 澤村・スペンサー・英梨々大西沙織)「Blooming Lily」『冴えない彼女の育てかた』IN(冬)
  58. amazarashi「スピードと摩擦」『乱歩奇譚 Game of Laplace』OP(夏)
  59. ZAQカタラレズトモ」『コンクリート・レボルティオ 超人幻想』OP(秋)
  60. MAN WITH A MISSIONRaise your flag」『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』OP(秋)
  61. 黒崎真音刹那の果実」『グリザイアの楽園』OP(春)
  62. 内田真礼からっぽカプセル」『アニメで分かる心療内科』ED(冬)
  63. TRUSTRICK未来形Answer」『俺物語!!』OP(春)
  64. イヤホンズ「耳の中へ」『それが声優!』IN(夏)
  65. アイドルカレッジ「イチズレシピ」『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』OP(秋)
  66. 酒井ミキオアイデンティティ」『落第騎士の英雄譚』OP(秋)
  67. 多田葵「灼け落ちない翼」『Charlotte』ED(夏)
  68. Ray「初めてガールズ」『わかば*ガール』OP(夏)
  69. 井口裕香「Hey World」『ダンジョンに出会いを求めるのは間違ってるだろうか』OP(春)
  70. ソナーポケット「HERO」『うしおととら』ED(春)
  71. fhana「コメットルシファー ~The Seed and the Sower~」『コメットルシファー』OP(秋)
  72. TRUE「DREAM SOLISTER」『響け! ユーフォニアム』OP(春)
  73. la la larks「ハレルヤ」『空戦魔導師候補生の教官』ED(夏)
  74. Aimer「Brave Shine」『Fate/stay night Unlimited Blade Works』OP(春)
  75. シナリオアート「ナナヒツジ」『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』ED(秋)
  76. 奥井雅美「宝物 -TRESURE BOX-」『SHIROBAKO』OP(冬)
  77. 一宮エルナ、御神楽星鎖、藤白おとね「放課後革命」『ミカグラ学園組曲』OP(春)
  78. イヤホンズそれが声優!」『それが声優!』OP(夏)
  79. しょこたん♥でんぱ組「PUNCH LINE!」『パンチライン』OP(春)
  80. Suara不安定な神様」『うたわれるもの 偽りの仮面』OP(秋)
  81. TrySailYouthful Dreamer」『電波教師』OP(春)
  82. KANA-BOON「talking」『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』OP(秋)
  83. THE ORAL CIGARETTES狂乱 Hey Kids!!」『ノラガミ ARAGOTO』OP(秋)
  84. 筋肉少女帯「混ぜるな危険」『うしおととら』OP(夏)
  85. 3年E組うた担「青春サツバツ論」『暗殺教室』OP(冬)
  86. リョウときりん「笑顔になる」『幸腹グラフィティ』ED(冬)
  87. 監獄男子「愛のプリズン」『監獄学園』OP(夏)
  88. ポンジュール鈴木「あの森で待ってる」『ユリ熊嵐』OP(冬)
  89. CINDERELLA PROJECT「Star!!」『アイドルマスターシンデレラガールズ』OP(冬)
  90. ClariSアネモネ」『Classroom☆Crisis』ED(夏)
  91. 種島ぽぷら伊波まひる轟八千代「NOW!!!GAMBLE」『WORKING!!!』OP(夏)
  92. プラズマジカ「青春はNon-Stop!」『SHOW BY ROCK!』OP(春)
  93. ハッカドール「Touch Tap Baby」『ハッカドール THE あにめーしょん』OP(秋)
  94. RIPE「こだまことだま」『のんのんびより りぴーと』OP(夏)
  95. 七森中☆ごらく部「ちょちょちょ! ゆるゆり☆かぷりっちょ!!!」『ゆるゆり さん☆ハイ!』OP(秋)
  96. 墨須 with M.O.N「Hey! スミス!!」『モンスター娘のいる日常』ED(夏)
  97. *「φωφver!!」『アイドルマスターシンデレラガールズ』IN(冬)
  98. リョウときりん「しあわせグラフィティ」『幸腹グラフィティ』IN(冬)
  99. Yun*chi「Lucky Girl*」『うーさーのその日暮らし 夢幻編』ED(夏)
  100. ZAQPhilosophy of Dear World」『純潔のマリア』OP(冬)

好きから逃げない――有川浩『倒れるときは前のめり』

 「好きから逃げない」。僕の大好きな言葉です。

 この言葉は『図書館戦争 革命のつばさ』というアニメ映画のキャッチコピーというか、キーワードなのですが、僕は元々この原作と原作者の有川浩さんが大好きでして、この言葉が強く心を射抜いたのです。

 去年の夏コミで頒布したアニメ評論誌『PRANK! Vol.1』ですが、これもこの言葉を実行した結果でした。自分の「好き」に他の人を巻き込んで一冊作るという悪ふざけを実行しているのが本シリーズだったりします。なので言ってしまえばノイタミナ特集も電撃文庫特集も今度のW水島監督特集も、すべて僕の「好き」に他の人を巻き込んで制作するものです。テーマは「好きから逃げない」。ここまで来ると潔いのかもしれません(笑)。

 この考えかたがまたふと頭の中に浮かんだのは、今日発売された有川浩さんのエッセイ集『倒れるときは前のめり』(KADOKAWA 角川書店)を読んでいたからです。ちなみに左手首を捻挫しまして、痛みの中で読んでおりました。身体的にも精神的にも弱ったときにはエッセイ集と笑えるライトノベルが僕の特効薬です。で、そんな本を読んでいたわけですが、僕が純粋に「好き」を追っていた時代のことを思い出すわけです。

 そういえば、あの頃は純粋にどんな本でも読んでたっけ……。

 僕の今を作り上げたのは間違いなく中学時代の読書経験なんですが、あの頃は雑食的に図書室にある本はジャンルを気にせず読み、古本屋で興味のあるタイトルをチョイスし、新刊書店で大好きな作家を追う、ということをしていました。

 高校時代になって読書ペースが落ち、今では云わずもがな。その過程でいつしか「俺TUEEEは読まない」とか「評論ムツカシイ」とか思っちゃうようになってたんですね。

 中学時代の僕が、今の自分を見たらどう思うのか? 本当に恥ずかしい限りです。

 そんな考えを抱き、直近に控えているものに「好き」を詰め込めばいいのだ……! という考えに至っちゃうあたり毒されている。昔、自衛隊三部作に憧れた結果が『星降る世界で』という小説になるわけですが、今読むと恥ずかしいよな、アレ。

 今日、当落発表になりましたサンシャインクリエイション2016 Winterに僕と半座さんの共同サークル・coccon softwareが当選いたしまして、M-12aに配置されました。当日には半座さんの既刊改訂版である『冴えない出会いの進めかた Re-order』(僕は編集担当です)と、新刊『冴えない旋律の奏でかた』、あと『PRANK!』を持っていくつもりです。新刊は前述のとおり、「好き」を詰め込んだものにする予定です。

 あと、「小説家になろう」の方でちゃんとした連載としては4年振りとなる異世界ファンタジーもの『幼なじみさん、剣1本で天下統一とかムリゲーなんですけど。』を連載開始しました。突発的なんですけど、アカナギ・カナタの冒険譚をよろしくお願いします。まぁ、僕の好きなファンタジーってアレとかソレですから、あんな感じに仕上がるんだと思います。書籍化目指して荒野を突っ走っていこう(無謀)。

 まぁ、そんな感じで書評&近況報告&宣伝。たまには息抜きブログ書かなきゃ死ぬわ……。

倒れるときは前のめり

倒れるときは前のめり

残念ながらあなたは死んでしまいました(1回目)――TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』第1話「この自称女神と異世界転生を!」

脚本:上江洲誠  絵コンテ:金崎貴臣  演出:吉田俊司  作画監督:北村友幸、鵜池一馬

原作:〜第1巻40頁相当

 ブログを更新するのが、まさか『ハルチカ』ではなく『このすば』だと誰が予想しただろうか……。

 僕が『このすば』と出会ったのは昨年12月と浅すぎるにも程があるのですが、原作ファンの方より布教を受けて読み始めたらその面白いこと。『このすば』の原作は角川スニーカー文庫から出ておりますが、初出は「小説家になろう」。いわゆる俺TUEEE系の異世界ファンタジーもの、というテンプレなのかなとちょっと敬遠していた節もありました。ただ、最近の異世界ファンタジーものには変化球も多く、本作はそちら側――冒険よりギャグが主体のファンタジー。その面白さに気づいてからは不思議と原作続刊に手が……仕方ないよね。うん、仕方ないよね。

 そんな『このすば』をアニメ化したのは金崎貴臣監督と上江洲誠さんのコンビ。『これがゾンビですか?』の印象も強いお二人ですが――そういえば『これゾン』もギャグラノベの傑作でしたね――本作の主題と方向性が見事に合致していた第1話を作ってくださいました。

 さてようやく本題。第1話のお話です。以下、ネタバレアリ(若干原作も)。

 トラクターに引かれたと思ってショック死してしまったサトウカズマが、女神・アクアと出会うという展開からスタートした第1話。この入りってすごく『これゾン』っぽいですね。アクアは最初こそ女神然としているわけですが、彼女だって自律意思のある存在なのでニートたるカズマと同じくらい怠惰だったりするわけで。自分がアクシズ教で崇められている存在ということで、「崇められている私スゲェ」になってるわけですね。この高飛車アクアちゃんかわいすぎません!? あ、僕はエリス教徒なので……石投げないで、ダクネスじゃないから!

 そしてカズマは唯一持って行けるものとしてアクアを指名します。この泣き崩れるカットがぬるぬる動いていて、可憐なアクアがここまで泣き崩れるのを表現できるのは凄い、と感心しながら観ておりました。というか、この死後の空間でのカット、非常に面白い造りになってるな、と感じたので是非目を凝らしてご覧ください。

 アクアとカズマが異世界に辿り着き、最初の街・アクセルに降り立ちます。RPGによくありがちな最初の街、ですが今作は劇伴が『モンスターハンター』などのゲーム音楽出身の甲田雅人さんということで(上江洲さんとは『蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ』で一緒になっていますね)ゲームミュージック的要素が混ぜ込まれたものになっています。だからか自然とRPGの導入のように感じられて、ストレスフリーで観ていられるんですよね。アイキャッチ部分も一時STOPで演出するのはもともとゲーム少年だった自分としても嬉しいものです。ちょっと吹いた。

 さて、アクセルの街に着いた二人ですが一文無しですし、ニートと女神では何もできないわけで。どんな世界でも世知辛く、二人は汗水垂らして肉体労働でお金を稼いでゆきます。今の時代、冒険者もお金が必要なんですよね……で、このままスローライフものになるのか、というところでカズマが目的に気づくという第1話のオチへ。

 ということで、関東勢から「お前、まだ観てないの? プークスクス」と言われ続けていた『このすば』ですが、控えめに言っても面白いですよ! これから新キャラクターも登場し加速するセカイを是非お楽しみください!

【原稿募集】PRANK! Vol.3 水島努・水島精二作品評論集

 あけましておめでとうございます。羽海野渉です。冬コミでは1日目に自分のサークルで、3日目に委託という形で『PRANK! Vol.2 電撃文庫評論集』を頒布させて頂きました。ありがたいことにお手に取って下さる方も多く、感謝感涙です。『冴えない絵師の倒しかた intoroductory chapter』も頒布させていただきましたが、ある方からは「はよ書け」という声を頂いたり、ある出来事によるプレッシャーもありますので夏コミでは必ず「closing chapter」を用意しておきます。

 さて、12月初めにツイートしたとおり、2016年8月開催のコミックマーケット90では『PRANK! Vol.3 Side-A 水島努作品評論集』『PRANK! Vol.3 Side-B 水島精二作品評論集』を同時刊行致します。分冊です。『Vol.2』のラストにもあったとおり、編集中(11月)には決定していた特集ですが、運良く両監督の新作が4月期に放送というタイミングでの刊行となります。是非、ご寄稿をお願いいたします!

 

『PRANK! Vol.3 水島努水島精二評論集』原稿募集要項

編集長:羽海野渉

 ノイタミナ電撃文庫を特集し、次は何にしよう、とVol.2の編集中に考えていました。『冴えカノ』? 『ハルチカ』? さまざまな作品やレーベル、声優の名前が飛び交いましたが、二人の人物名でその会議は終結します。それが水島努水島精二両監督でした。

 編集中、まさしく『ガールズ&パンツァー 劇場版』が公開し(公開初日に近所で、二回目は立川で観ました)、『コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~』が放送中の時期。どちらの作品にも滾っていた僕はこの特集をすることに決めました。

 また、『コンレボ』は話のペースから分割2クールだろう、とか、努監督なら来年4月に新作やるよね、と考えていたのも事実です。そんな中、2クール目や『迷家』が発表されたのは予想以上の現実でした。

 さて、そんな特集ですが本気で取り組みます。是非、ご寄稿を!

 

副編集長:群馬仁

 水島努監督は『撲殺天使ドクロちゃん』『よんでますよ、アザゼルさん。』等のブラックコメディ路線と、『ガールズ&パンツァー』『SHIROBAKO』等の細部まで行き届いたエンタメタッチな作品を両立させてきました。

 また水島精二監督は『鋼の錬金術師』『機動戦士ガンダムOO』『UN-GO』等で重厚な生死観や国家・政治観を描いたり、『夏色キセキ』『アイカツ!』等で女の子の一瞬の輝きのようなものを描き、観るものを魅了してきました。

 『SHIROBAKO』のコメンタリーにもあるように、決して多数派ではない同じ苗字のアニメ監督が同世代に、違う作家性をもって存在していることが奇跡に近いのです。

 努監督は『ガールズ&パンツァー 劇場版』でエンタメの集大成の一つを見せ、精二監督は『コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~』で久しぶりに本格的に過去/現在/未来が入り組む政治・国家観を描いているいま、あえて違う作風の二人を取り上げるのが好機だと思えたのです。

  • 内容:水島努水島精二両氏が監督した作品を起点とした評論・エッセイの原稿。

(例)

ガールズ&パンツァー』→もちろんOK。

鋼の錬金術師 FA』→2003年版が起点ならOK。

アイカツ!』『BLAZBLUE ALTER MEMORY』→水島精二氏がスーパーバイザー・監督協力なので例外的にOK。

クレヨンしんちゃん』→水島努作品に触れていればOK。

  • 装丁:A5サイズ、上下2段組(本文2段+脚注欄)
  • 文字数:3500文字以上、上限ナシ。自己紹介は150文字以上、上限ナシ。
  • 原稿〆切:5月29日(日曜日)。ただし、『コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~』『迷家』に関する原稿に関しては7月10日(日曜日)。
  • 編集長:羽海野渉
  • 副編集長:群馬仁
  • 送り先:羽海野渉 voising_anotherlife@yahoo.co.jp または群馬仁 gunmajin_
  • puff@yahoo.co.jp
  • 献本:1冊になります。掲載料は申し訳ありませんがありません。
  • 校正:編集側で行い、内容・漢字の加筆修正などをメール返送やSkypeでの形でさせていただきます。また、脚注も使用して頂いて構いません。ですます調は統一で、できるだけ平坦に分かりやすく、数える(第1話や2人など)場合の数字は半角数字で、それ以外は漢数字でお願いします。
  • 形式:Wordファイルまたはテキストファイル。
  • その他:参加希望がありましたら前もって作品タイトルとその旨をメールかTwitterのリプライ、DMを@WataruUminoまでくださると幸いです。