小説

霞詩子が『ぼっち侵略』のノベライズの話を受けたら――4/1の『冴えカノ』SS

町田「詩ちゃん、どう、この話」 詩羽「何で私と嵯峨野さんが一緒に呼ばれたのかと思ったら『純情ヘクトパスカル』の最新刊打ち合わせじゃなくてノベライズの話なの?」 真由「まさかすぎるわ……しかも、不死川じゃなくて他社の、漫画……」 町田「今度その『ひ…

拙い誕プレの送りかた――『冴えカノ』澤村・スペンサー・英梨々誕生祭用SS

桜が芽吹くのと同時に、だんだん陽の昇る時間も伸びてきて暖かい日差しが窓から入り込むようになった三月中旬の放課後。blessing softwareとしての活動も“諸般の事情”のために最近は行っておらず、単に俺こと安芸倫也の部屋に加藤恵がゲームをしにきては帰る…

フィクションを産む才能と努力と葛藤――天津向『芸人ディスティネーション』

今年に入ってからばたっと本が読めなくなりまして、先月なんて本当に酷かったんです(1月が42冊、2月は6冊)。というのも、某ライトノベルに猛烈にハマりまして、そればかり読み直していたから、という事情があるのですが、他の本に面白さを見出せなくなって…

講談社BOXはもうお亡くなりになったのだ

ラノベの新刊を探しに書店を巡ることをここ数年続けているのですが、最近〈物語〉シリーズ以外の講談社BOXって出てたっけ、とふと思いまして、調べてみるともう銀箱の講談社BOXが最後に刊行されたのは〈物語〉シリーズを除くと去年の8月なんですね。柳内たく…

たまには本気で好きなラノベを3つ紹介してみる③

①野﨑まど『【映】アムリタ』(2009) 自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂されるつかみどころのない性格の女性、最原最早の監督作品だった。最初はその天才という呼び名に半信半疑だったものの、二見は彼女のコンテを…

たまには本気で好きなラノベを3つ紹介してみる②

①『アニソンの神様』(2012) 「はじめまして! エヴァ・ワグナーです。一緒にアニソンバンド、やりませんか?」――アニソン好きが高じて、ドイツから日本へとやってきた少女、エヴァ。彼女の夢は、アニソンの聖地・日本でアニソンバンドを組むこと。今、その夢…

たまには本気で好きなラノベを3つ紹介してみる

①十文字青『ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~』(2009) ラブラブ光線絶賛放射中な妹――うずみ(♀)元・天才美少女、自由奔放な姉――綾(♀)みんなのアイドル、気になるクラスメイト――桃川みう(♀)おみ足がステキな憧れの先輩――小野塚那智(♀)彼女たちに振り回さ…

小説『私たちの編集点――二人のノイズ・コネクション』

作者注:この物語はフィクションです。現実の団体や個人とは関係がありません。 01 By詩織 「お疲れ様でしたー!」 春は寧温なれど、肌寒し。カーディガンを羽織っても少し冷えるけれど、ちょっと薄着でいたいそんな季節。今日は来月から始まる新作アニメの…