霞ちゃんのWATCH ACTIVITY――OAD『ウィッチクラフトワークス』

 今日(一月七日)発売の『ウイッチクラフトワークス第八巻限定版』付属のDVDにアニメ未放送話「多華宮君と妹の悪巧み」と題したエピソードが収録されていました。吉田玲子脚本、二瓶勇一絵コンテ、高島大輔演出と本編と変わらぬクオリティ・テンションで繰り広げられる新作エピソード。『SHIROBAKO』や『ガールズ&パンツァー』がありますので水島努監督はあまり関われなかったのかなぁ、とか考えましたが水島監督がちゃんと監督したような構成・造りになっていました。

 本エピソードは原作第七巻の第29話「多華宮君と妹の悪巧み」、第32話「多華宮君とペンギン討伐大作戦」を一つのストーリーとして繋げた一篇なんですが、多華宮君と火々里さんは少ししか登場せず、霞ちゃんとたんぽぽちゃんが中心のエピソードになっています。

 水島監督が霞役の茅野愛衣さんのことはたぶんお気に入りなんだろうなぁ、と最近感じているのですが(というか、りきおさんに水島監督話を聞いたからですかね)、本作ではその茅野さんパワー全開が観られます。眼福です眼福。いや、耳か。

 霞ちゃんが本エピソードでいろいろとやらかすのですが、お兄ちゃん大好きパワーが相変わらず変な方向に空回りしてるなぁ、といった感じで霞ちゃんがいかに多華宮君のことが好きか改めて知らされました。というか、そのお兄ちゃんのことしか考えてない霞とコミュニケーションを取れるたんぽぽちゃんって実はぽんこつじゃない……いや、霞ちゃんがぽんこつ

 作中で恐らくTVシリーズの劇中作のエンディングクレジットが流れるのですが、そこはまだきちんと観ていないので何とも言えないのですが、『SHIROBAKO』を彷彿とさせるものがありました。というのも、原作では劇中作の本編映像が描かれるカットがあるもののエンディングクレジットは描かれていなかったんですね。劇中作の作画まで出来ない、という事情があったのかもしれませんが、そこでエンディングクレジットを挿入するあたり『SHIROBAKO』を連想させるものがあります。

 もちろん、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの劇伴もTVシリーズからの続投ですので、軽快なテクノサウンドが響き渡り、約一〇か月振りに『WCW』の世界に戻れたんだなぁ、と実感しました。丁度今朝静岡では『ラブライブ!』第一期第一話が八クール遅れでようやく初放送と相成りまして、今が本当に二〇一五年かまだ信じれません(今期アニメもまだニコニコ動画で配信されてませんし……)。

 閑話休題。ただ、本作は多華宮君と火々里さんのイチャイチャを観たかった自分としては若干足りないなぁ、と感じました。原作も読んでますし、別にいいんですけどね、たんぽぽちゃん好きですし!