これじゃあたしの入り込むスキマなんて、どこにもないじゃない――『冴えない彼女の育てかた』第6話「二人の夜の選択肢」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:亀井幹太 演出:川越崇弘 作画監督:吉井弘幸

原作範囲:第2巻第6章~エピローグ

 泣きました。二回観て二回泣きました。

 というのも、一度でも創作に手を出した生産型オタクならこの話数で語られるクリエイター魂というかクリエイターの意地は嫌になるほど理解できるから。僕も同人シナリオライターのはしくれですが、この話数の霞詩子先生とTAKI君が交わす言霊の応酬は「うんうん」と頷くことしか出来ませんでした。

 ほら、僕がノイタミナショップの先行上映会でこれを前のめりになって観た意味解るでしょ!? いくらえりりんが好きで、えりりんがCパートしか出ていないとしてもこの話数は素晴らしいし泣ける感動回に仕上がっている。それだけは間違いありません。

 さて、この話数、僕は何も考えることが出来ずに24分×2回の時間を過ごしました。それは一重に情報量と感動が映像として一気に押し寄せるわけですから半ば当然なんですけれど、そんな作品に挿入曲として「饒舌スキャンダラス」をインストで入れてくる……。そんな素晴らしいフィルムなので、何も考えられずただ凄い面白い泣けるとしか言えない状況が続いています。

 まぁ、それに加えて今日発売の『冴えない彼女の育てかた Girls Side』の影響もあるのですけど、もう僕は冴えカノもとい丸戸史明なしでは生きていけないようです。いや、マジメに。ついさっき読み終わって今は虚無感と叫びたい感情に襲われています。発売から一ヶ月くらい経ったらたぶんUSTで話しますけど、もうヤバイですよ、それを読んだ後だとこのフィルムは直視できない。何故なら禁則事項だから……。

 そして、来週からは原作第3巻突入ということで、波島出海ちゃん登場です。はしまです。なみしまじゃない。演じるのは亀井監督作品でもある『俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる』でも出演していた赤﨑千夏さん。今作も快演期待しています。

 あ、あとこの第6話に関してはえりりんえりりんとは言わない。言えない。もう黒ストの霞詩子を括目して観よ、としか言えない。だってあれは反則でしょ!? どう考えたってABパートで霞詩子、Cパートで加藤恵だろ!? 酷いよ丸戸さん(褒め言葉)。

 ……いや、もうマジで冴えカノ放送終わったらロスになりそうですね……。とりあえず近いうちに『GS』の話します。