『冴えない彼女の育てかた』第7話「敵か味方か新キャラか」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:こでらかつゆき 演出:徳本善信 作画監督:清水博幸

原作範囲:第3巻プロローグ~第2章、FD第1.5話

 もう死んでもいい。そう思える神回でした。

 というのも、エピソードの内容/尺的にも絶対映像化しないだろうと感じていた『冴えない彼女の育てかたFD』収録の第1.5話「食えない彼女のおだてかた」が映像化されたのです。僕が2月15日の記事で「完璧ですね。しかもエロ同人作家で、オナ〇ーとか淫語をどんどん繰り出します。かわいいえりりんがそんなことを言うなんてすばらしいですね。たぶんアニメ版、もとい大西沙織さんがこのセリフを言う機会は来ないと思いますので、富士見ファンタジア文庫より刊行されています『冴えない彼女の育てかたFD』のご購入をオススメします」と書いている通り映像化しないと踏んでいた大好きなエピソードが映像化されたのです。しかも、『あの雪のプリズム』のビジュアルまでついて!

 正確に言うと『あの雪のプリズム』ですが、過去に一度明確でないもののビジュアル化はされています。詳しく言うならば英梨々ルートコミカライズである『冴えない彼女の育てかた ~egoistic-lily~』第2巻17ページ。ここでは倫理君のナレーションと共にこう語られます。

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 あ、ぼやけてるのは自分のスキャナーでスキャンしたので勘弁してください。……あれ、この倫理君の後ろに描かれている二人、見覚え有りますね。あれ……? ですが、アニメ版で描かれるのは『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』のようなタイトルロゴと『あの夏で待ってる』のようなキャラクターたち。まぁ、嫌いじゃないですけどそれを期待してはいなかったんだ……(まぁ、このコマのキャラクターをアニメ化する権利はキングレコードにあるので仕方がないのかもしれませんけども)。

 そして、その『あの雪のプリズム』を英梨々が知った要因は倫理君――TAKIのブログ。「知ってる。もともとあんたのブログで知ったんだもん」というセリフから解るように、倫理君と断絶の時代があったときにも英梨々は恋心を実らせ続けていたということです。つまり、どこぞのTAKI君が霞詩子とか言う作家にうつつを抜かしているときにもブログは確認していたということで。これ以上書くと『冴えない彼女の育てかたGirls Side』のネタバレになりそうだから発売後一ヶ月までは伏せます。それにしても幼馴染ヒロインを挙げるあたり流石ですね。

 他にも第7話は素晴らしいポイントが多かったです。例えば倫理君のセリフ「リアル妹はいろいろな方向に物議を醸すから今は止めといた方がいいんだよ」にはアニプレックス作品ということもあり『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のあの終幕を連想したり。他にも「滑り台ヒロイン」や「なんだかな~」、紅坂朱音、波島伊織など重要ワードが連続していてよく纏まったな、と。

 次話が凄く気になりますが、まぁ第3巻のラストはえりりんが全てを持っていくので、3/7の先行上映は行きます、ハイ。よろしくお願いします。