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これぞ日本脚本家見本市――TVアニメ『うーさーのその日暮らし 夢幻編』についての備忘録

 今日、うーさーこと宇佐義大さんが呟いた情報は全俺を驚愕させました。そう、あの超絶クオリティ不条理ショートアニメ『うーさーのその日暮らし』が帰ってくるというのです。

 監督は『楽園追放』でCGアニメを手掛けた木下誠一、ではなく水島精二監督。もともとULTRA SUPER PICTURESで何か作っているという話は聞いていましたが、まさかうーさーだとは思いもしませんでした。ってかUSP、ショートアニメ枠作るんですか、結構期待しているので、とりあえずOrdetで何か作った後にLIDEN FILMSで吉岡忍監督で一本頼みます(ゲス顔)。

 さて本題。その『うーさーのその日暮らし 夢幻編』なんですが、脚本家が全13話についき各話1人、計13人で構成されています。これを日本脚本家見本市と言わずして何と呼ぶのでしょう。ちなみに各脚本家の詳細とそれに対する僕の感想は以下です。

脚本:綾奈ゆにこ

 百合好きの脚本家さんで、個人的には『電波女と青春男』のイメージが強いです。エッセイ集『ちいさい百合みいつけた』も非常に面白く読みましたので、りんとれんの二人がそういうことにならないかと危惧(期待)しております。漫画原作として担当されている『それが世界のフツーになる』も読んでいますが、「くっそ!こんなテーマ先に書きたかった!」って感じでジェラシー抱いてます、スイマセン。面白いです。

脚本:イシイジロウ

 今はレベルファイブ所属のゲームディレクターなんですけど、僕はチュンソフト時代の『428 ~封鎖された渋谷で~』のイメージがとても強いです。あの頃はまだ純粋にゲームをやっていたのですが、サウンドノベルという媒体で臨場感とスリルがここまで演出できるのか、と感動して即クリア。全てのサブシナリオの攻略もしたのですが、そんなイシイさんが脚本を手掛けるとなると期待せざるを得ません。『タイムトラベラーズ』、未プレイですがとても面白そうなので早めにハードから買わねば。

脚本:上江洲誠

 安定の上江洲さん。岸誠二監督と組む印象が強いのですが、上江洲さんの脚本で一番好きなのって『人類は衰退しました』で、『ダンガンロンパ』とか原作そのまますぎてdisられているのを結構見ますけど、あそこまで挑戦的な構成で、しかも物語を面白く出来るっていう才能を持った天才だと僕は思っています。なおかつ原作への愛も感じられますし素晴らしいですね。現在放送中の『暗殺教室』、とても楽しく観ております。

脚本:宇佐義大

 まぁ、原作者ですし。第2期『覚醒編』のシリーズ構成もやってたし。というか、Twitterの呟きを見るに、この人本職はデザイナーなのに絶対面白いもの生み出せるんですよ、文字で。確かに長い尺のものは書けないかもしれませんが、いかんせん本作はショートアニメ。本気で面白いものが作れる、作られるのではないのかなと思っています。

脚本:虚淵玄ニトロプラス

 多分『楽園追放』からの流れですよね。あと僕がきちんと観たもので言えば『PSYCHO-PASS サイコパス』の印象が強いのですが、そんなハードSFを得意とする虚淵さんがうーさーで何を魅せてくれるのか。個人的には『アイゼンフリューゲル』好きなので、あんなテイストでくるか、それとも純粋にガンアクションも観てみたいですね。

脚本:黒田洋介

 虚淵さんからの流れだとどうしても『Phantom』を連想するのですが、黒田さんは最近だと『ガンダムビルドファイターズ』や昔の『ハチミツとクローバー』のように、正統派成長物語が書ける作家なので個人的にとても憧れている方です。スタジオオルフェ入りたい。そんな黒田さんがうーさーで何をやるのか。個人的には『ヨルムンガンド』のテイストでガンアクション所望。

脚本:高河ゆん

 アニメ作品でキャラデザのイメージが定着しているかもですが(それこそ水島作品で『機動戦士ガンダムOO』とか『UN-GO』やってるし)、『悪魔のリドル』みたいに本業は漫画家なんですから物語書けるんですよ、もちろん! そしてその物語が結構僕のツボを突いてくるので今回も期待せざるを得ません。女の子の殺し合いが観たい(それ完璧に『リドル』やん)。

脚本:小高和剛

 『ダンガンロンパ』のシナリオライター兼ディレクターがついにアニメ界に降臨。独自のテイストをうーさーでどう魅せてくるのか期待できます。というか『日本アニメ(-ター)見本市』でもグラスホッパーマニファクチュア須田剛一さんがスタッフに入ってましたけど、シナリオライターだけではなくディレクターまで今後のアニメ界は引っ張ってくるんですかね……。

脚本:コヤマシゲト

 コヤマさんが脚本、というのは完璧に未知数です。というのもこれまでコヤマさんはメカニックデザインを務められてきたデザイナーというイメージが強いからなんですが……。『キルラキル』や『天元突破グレンラガン』、『STAR DRIVER 輝きのタクト』のイメージが強烈すぎます。最近だと『ベイマックス』も手掛けて世界に羽ばたかれましたね……。

脚本:高橋龍也

 高橋さん、元々シナリオライターなのに珍しく自分が原作・脚本をやるアニメが無い作家さんですよね。今回も例によって各話脚本での参加ですが、そろそろオリジナル作品観たいなぁと思っています。だって『痕』とか『To Heart』とか今も名を残す美少女ゲーム界の名作ですよ、なのにまだ構成作が『アイドルマスター シンデレラガールズ』だけって……。

脚本:中村能子

 第2期『覚醒編』ではシリーズ構成だった中村さんが、あの『月刊少女野崎くん』を経てうーさーにカムバックしてきました。本当に『野崎くん』の成功は中村さんの手腕によるものが大きいと思っていて、その実力を今回も発揮してくれるのではないだろうか、と考えています。りんとれんをどう動かしてくれるのか、期待せざるを得ません。

脚本:ふでやすかずゆき

 安定のふでやすか、不安のふでやすかで品質が分かれるのですが、各話脚本なら『ヤマノススメ セカンドシーズン』のようにほんわかしたいい話or『夜ノヤッターマン』のようにシリアスかつカッコ良く描いてくれるのではないかと思います。『波打際のむろみさん』みたいなギャグも観たいですし、それこそ『魔法戦争』のようなテイストでもショートならアリだと思いますけどね?

脚本:本田雅也

 ざっくり言うなら新人枠、でしょうか。スイマセン、僕の本田さんに対する印象って『シャアの日常』でしかないんです。今回の発表後にTwitterで「一番無名ならではの強みで、せめて爪痕を残せたらと意気込んでおります」と呟かれていましたので、その言葉の通りどんな爪痕を残してくれるのか期待しています。例えばうーさーでガンアクションとか。