これが現実ってやつなんだよ!――『冴えない彼女の育てかた』第10話「思い出とテコ入れのメロディ」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:室井ふみえ 演出:高島大輔 作画監督:中西和也、野田康行

原作範囲:第4巻プロローグ~第3章

 なんでかなぁ~、って感じも有りますが基本的には面白かったです。というか精神的に辛かった。たぶん、オタクの人(僕含め)って自分が精魂尽くして集めたグッズを傷つけられるのって一番嫌なことじゃないですか。けど、実際にはオタクグッズのことなんかどうでもない価値のないものだ、邪魔なものだ、って思っている人が山ほどいるわけで。宮崎勤から始まったオタク批判の影響もあるんでしょうけど、今なおオタクへの当たりってのは強いものです。特に今僕が住んでいる静岡のようにアニメをほとんどやらない土地ではそのように感じます。べ、べつに女子の周りで『桜Trick』の話をしてもいいじゃないの!

 そんなこんなで、今回再登場となった氷堂美智留は、そんな感じで倫理君のオタグッズを処分しようとしてしまいます。あと、アンプに繋ぐなといったのに繋いでしまったり、と色々ダメな行動を起こしているわけです。ただ倫理君は彼女を拒絶することが出来ない。なぜなら親戚だから。このイトコという関係が結構重要で親戚だから離れられないけれども、結婚はできるという複雑な場所なんですね。面白い。

 まぁ、とりあえず「これが現実だ」ということで美智留批判をしている人はちょっと現実がオタクを観ている目線を再確認してみると、結構すんなりいくと思います。美智留はオタクじゃない少女なので。まぁ、僕でもオタグッズ捨てられたら誰だろうと絶交ですね、ハイ。夫婦だったら離婚だ離婚。えりりんはその危険が無いから安心である。

 さて、アニメでついに描かれた原作第4巻57Pの挿絵、「ぱ、ぱチ、パチモ……っ」なんですけど、素晴らしかったですね! 冒頭のSkype会議での各ヒロインから続いて視聴覚室での一幕。文句の付けどころがない展開でした。素晴らしい。

 

 で、今回の感想記事がいつもより量が少ないのは、『冴えカノ』のあとに放送された『四月は君の嘘』に全て持ってかれたからです、ハイ。

 あ、あと今日は英梨々の誕生日なので記念SS「拙い誕プレの送りかた」書きましたのでよろしくです。久しぶりの小説でしたー。