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霞詩子が『ぼっち侵略』のノベライズの話を受けたら――4/1の『冴えカノ』SS

町田「詩ちゃん、どう、この話」

詩羽「何で私と嵯峨野さんが一緒に呼ばれたのかと思ったら『純情ヘクトパスカル』の最新刊打ち合わせじゃなくてノベライズの話なの?」

真由「まさかすぎるわ……しかも、不死川じゃなくて他社の、漫画……」

町田「今度その『ひとりぼっちの地球侵略』っていう月刊漫画がアニメになるんだけど、その小学館とは別に不死川書房が製作委員会に入っちゃってさ」

詩羽「不死川が製作委員会に入る必要もないでしょうに。どうせ円盤を売るのはアニプレックスなんでしょう? なら」

町田「上層部の考えだしそこは解らないわよ。けど、そこでノベライズの話が貴方たち二人に来たってわけ」

詩羽「……こんなシリアスしか書けない作家に一巻完結の差しさわりのない番外編を書け、だなんて人選ミスも甚だしいわね。もっと不死川にはノベライズに向いた作家がいるでしょう。嵯峨野さん、あなたはどう? さっきから黙ってるけど」

真由「――『ぼっち侵略』、でしょ? わたし、小川先生の作品は『とある飛空士への追憶』から『魚の見る夢』『GREEN RAY』、もちろんこれも読んでるけど同人じゃなくてオフィシャルでやっていいなんて畏れ多すぎて」

町田「読者だったのね、それはいい化学反応になりそうだわ?」

真由「でも本当に私でいいんですか? 私、アイラの日常が描きたいんですよ! 良くないですかアイラさん、もちろん希先輩可愛いし描きたいけど、そこよりアイラですよねアイラ!」

町田「だって、どう詩ちゃん」

詩羽「さっきから何も言わないからっていい気になってそのふざけたあだ名で呼ばないで頂戴。このノベライズ受けないわよ」

町田「ということは呼び方変えたら受けてくれるの? 霞センセ」

詩羽「ですからそもそも私に何故その『ぼっち侵略』とやらのノベライズの話が来たんですか? 明らかに畑違いでしょう?」

町田「あぁ、それね? 実は某ブロガーのブログにこの『ひとりぼっちの地球侵略』の記事が書いてあって……これでどう?」

真由「……? いきなり町田さん、プリント持ってどうしたんですか? 霞先生も」

詩羽「『TAKIのブログ』……「ノベライズは霞詩子先生に是非ともしてほしい」……やってくれたわね、町田さん……」

町田「え、何のこと? それで受けてくれるのかしら、霞センセ」

詩羽「う、受けるわよ……そりゃ倫理くんに頼まれちゃ仕方ないし……

町田「ありがと。で、嵯峨野先生は?」

真由「……喜んで受けさせて頂きます……プレッシャー凄いけど」

町田「ありがとね」

真由「ところで霞先生、その『TAKIのブログ』って何なんですか? そのプリント見た途端にモチベーション変わりましたけど」

町田「あぁ、それ? それはアレよ、『純情ヘクトパスカル』を立ち上げたバイト編集の……」

詩羽「町田さん、それ以上口を開くようなら再来月の雑誌インタビュー受けないわよ……?」