だって二人の未来も一蓮托生――『脳漿炸裂ガール』

小さな頃から憧れていたお嬢様学校・聖アルテミス女学院に入学した市位ハナは、教室で目を覚ますとクラスメイトと一緒に檻に閉じ込められていた。そこで突然、携帯電話を使った謎のゲーム「黄金卵の就職活動」が始まるが、それは脱落すると脳漿が炸裂するという生死をかけたサバイバルゲームだった。ハナは同級生の稲沢はなと一緒に勝ち進んでいくが……(公式サイト作品紹介より)


 ボーカロイド楽曲→小説→実写映画という流れのメディアミックス、「たぶん元々のファン行かないやん」感凄かったので原曲を聴いたことすら無い人間が観に行きました。で、結論として「それなりに面白いから辛い」という感じでして。まぁ、ハードル下げていたのは否めないですけど。
 僕が昔からバディもの大好きというのがありまして「一連托生」とかそういうセリフに惹かれるんですよ。しかもそれがお嬢様学校を舞台にしたデスゲームの最中行なわれる!デスゲームものはリア充が読み/観まくってるから率先して褒める気は無かったけど、これは良いぞ!デスゲーム×バディもの×百合に加えて、敗者は死ぬのではなく脳漿を撃ち抜くことで下僕にすることができる!薄い本が厚くなる設定だと思いました、スミマセン。
 で、本筋。スマホをクイズの配信ツールとして使用はしてますが、ネットの絆なんて現実(または圏外)の前では無意味な訳で、第8問の嫉妬し合いはそこを見事に描いていました。志田友美さんがこんなキャラをという若干のドルオタ感はあるにせよ、あのキャストとキャラクターが妙にマッチしていていい意味で等身大の女子高生だったなと思います。そもそもあんなデスゲームに巻き込まれたら強い精神力無いと辛いですけどね。そこはフィクションフィクション。
 あと、ラストのアジトに乗り込むシーンは真面目に最高でしたね。出来たら続編観たいけどどうだろうか?