【コラム】fhánaの明確化するサウンドと澄みきったリリックについて

 2013年の夏、私がふとテレビをつけるとアニメがやっていて、エンディングテーマが流れていた。テレビのスピーカーから流れる美しい旋律と、夏の暑さをも消し去るような爽やかなボーカル。脳内を行き来しても聞き馴染みのないその女性の声に耳が離せず、画面に現れるクレジットを注視した。そして現れた彼女らの名前。「fhána」だ。

 fhánaはサウンドプロデューサーの佐藤純一、yuxuki waga、kevin mitsunagaとボーカリスト・towanaによるユニットだ。別々のサウンドシーンにて活動していた佐藤・yuxuki・kevinが、愛好していたノベルゲーム『CLANAAD』を共通項にして立ち上げたユニットで、当初こそ楽曲ごとにボーカリストを入れ替えるというsupercelllivetuneのような手法を採用していたが、インディーズ活動時代にゲストボーカルとして招いたtowanaとの出会いにより「トゥルーエンド」として正式メンバーに昇格。その後のメジャーデビュー時は最初からtowanaを含めた四人で活動している。なお、ユニット名の由来は『CLANAAD』と同じゲール語を由来としており、日本語で「坂」を表す言葉らしい。

 デビューシングルとしてリリースされ、2013年夏クールのアニメ『有頂天家族』のエンディングテーマとなった「ケセラセラ」は、夏の気だるげも吹き飛ばすほどにビビッドなナンバーだった。アニソンってここまで攻めていいのか!?と思わずにはいられないほどに、サンプラーとギター、キーボードの音が合わさって、towanaのボーカルとミックス。綺麗なメロディは納涼感をも感じさせるが、身体中の毛が総立ちする「アツい」サウンドだった。そんな彼女らは『ぎんぎつね』『ウィッチクラフトワークス』『僕らはみんな河合荘』と一年通して主題歌を担当し、クオリティを高めていく。どのオープニングもエンディングも作品に寄り添いつつ、fhánaの個性を発揮するかのような独特のメロディが紡がれたのだ。

 その上で決定的なステップアップとなったのが、2014年秋クールのテレビアニメ『天体のメソッド』エンディングテーマとなった「星屑のインターリュード」だろう。多数の名作ノベルゲームを手掛けてきたライター・久弥直樹待望の新作に対して、ノベルゲームに対して尋常ではない愛情を持ったfhánaが挑む。それだけで注目しないわけがなかったが、実際に奏でられたサウンドは予想の範疇を遥かに超越した「これまでのfhánaとは全く異なるもの」だった。

 静かに始まるイントロは物語の余韻そのままにスタート。湖のほとりをなぞるような静けさからそのまま、波紋広がるような疾走感溢れるメロディに突入し、towanaのボーカルによって楽曲が染まりゆくAメロへと差し掛かる。エッジが効きつつも、色彩豊かな世界を途切れることなく紡ぎ続け、間奏へ。二番に差し掛かってからもスピードを緩めることなく作品の世界をこれでもかと表現したリリックと、fhánaのマスターピースとも呼べるサウンドが合わさってゆく。加えて、二番からラストサビに向かうCメロ。透明感のあるサウンドが明確化し、towanaと佐藤のボーカルが混ざり合う。その感覚が絶妙で、心地よい。「星屑のインターリュード」はまさにfhánaの代表曲といっても過言ではない、語り継がれるべきアンセムだろう。

 その後もfhánaは、こちらもノベルゲームを端に発する『Fate/kalaid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!!』やオリジナルロボットアニメ『コメット・ルシファー』などの主題歌を手掛け、リリース毎にさらなる高みへと昇っている。『ハルチカ 〜ハルタとチカは青春する〜』オープニング主題歌「虹を編めたら」では、青春のきらめきを表すかのようにアニメの主人公よろしくtowanaと佐藤のツインボーカルが重なり合い、作品の持つ尊さを跳ねさせた。

 近年のアニメソングシーンでは、アニソンアーティストや声優アーティスト通してみても、ボーカルやメロディこそはっきりとした核の存在するものは多いが、一瞬聞いただけで「ん?」と文字通り耳に残るものは少なくなってきた。その中でもfhánaは重要な価値を持つだろう。佐藤・yuxuki・kevinの各メンバーが独自の活動(バンドやネット音楽シーンなど)にて培った個性を遺憾無く発揮し、そこへ透明なtowanaのボーカルが載る。アイドルポップではなく、作品の空気感を大事にしつつも、fhánaらしさをプラスした上質なポップを奏でるのだ。ベタすぎず、エモーショナルなナンバーを作り続け、一作ずつそのクオリティをアップデートしていく。それがfhánaの奏でる音楽の素晴らしい場所といえるだろう。

What a Wonderful World Line(通常盤)

What a Wonderful World Line(通常盤)

 

夏コミ『ノイタミナマテリアル』入稿しました

 こんにちは、お久しぶりです。羽海野渉です。

 夏コミの入稿が無事終わりましたので、ちょっとくだけた感じのブログ記事を書いていこうと思います。きちんとした入稿お知らせはこっちに書いてますので、確認していただければ。

 

①『ノイタミナマテリアル』入稿しました

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 はい、入稿しました。216ページもあるらしいです。我ながらよくやりましたね。

 きちんとした入稿お知らせはさっきリンク貼りましたので、ここでは正直「どうでもいいよそんなこと」な感じの記事を書いていこうと思います。

 2015年8月の夏コミで頒布しました『PRANK! Vol.1 ノイタミナ10周年評論集』はおかげさまで様々な方から反響をいただくことができました。その巻頭に掲載したラインナップガイドは、自分が書いておきながら続刊の際にも参考にするなど活用していまして。ただ、本の性質上『冴えない彼女の育てかた』までしか掲載できず、伊藤計劃三部作とか載せたいよね、とちまちま『Vol.2』くらいから並行してデータは作っておりました。で、今年の2月くらいだと記憶しているのですが、『Vol.4』を作りながら「次どうすっかなー」と夏コミ申し込み時に考えまして。そこで「ちょうど『冴えない彼女の育てかた♭』やるし」と安直な考えで、『ノイタミナマテリアル』の製作が決定したのです。はい。

 そういうことなので、実作業は2015年の秋ぐらいからインして、副編集長のなーるさん小菊菜さんが加わったのが2017年5月後半。そこから2ヶ月走って完成、と相成りました。つまり、半分以上僕が書いてますし、僕の手が加わっていないページはありません。ノイタミナファンの意地を見せられたかな、と思います。

 表紙イラストは天谷たくみさんにお願いしました。去年の夏くらい(『Vol.3』の編集末期だった気がする)にとらのあな秋葉原店で購入したノイタミナキャラのイラスト本『ミタイナノ』に一目惚れし、依頼した、という経緯だったりします。本当に綺麗&カッコいい表紙になりました。デザインをしたあげむらえちかとかいう人の仕事でイラストの良さが損なわれてなければ良いのですが……はい、デザインは今回もあげむら名義で僕が担当しております。『Vol.4』に引き続き、自分の好きな感じのデザインで誌面も彩りましたので、内容もですが、デザインも感想いただければクソ嬉しいです。

 2日目のK-21aでお待ちしております〜

 

②夏コミについて

 いつもなら新刊は2冊ですとか(去年は夏も冬もそうでしたね)、他のサークルのこれに寄稿してますとかあったのですが、今回ばかりはそうもいかなかった。それでも今年は『Vol.4』『ノイタミナマテリアル』の2冊に加えて『アレ Vol.2』に「清竜人論」寄稿しつつ校正協力しているので現時点で実質3冊やっているので、夏コミまで余力がありませんでした、はい。書くって言っておきながらスケジュール進行丸被りで参加できなかった何冊かの編集の方には頭が上がりません、申し訳ないです。

 「実質3冊ってお前、去年はもっと作ってただろ?」とかお思いの方、その通りです。去年は夏コミまでに7冊、冬コミまでに6冊と計13冊にタッチしておりました(自分のサークルが8冊、DTP編集が1冊、寄稿が4冊)。ですが、こんなことをずっとやっていたら身を滅ぼします。去年は一回倒れまして、医者に行ったら「過労」って言われました。まだ僕は20歳(当時19歳)です。今年はちょっと身を潜めて……はい、嘘です。単に仕込みでそんなにタッチできていないというかスケジュールがヤバいだけです。来年以降に色々作る予定ですので、どうかよろしくお願いします。もちろん、依頼は今もお受けしております!

 

③作業環境について

 ②まで結構真面目に同人について書いてしまったのでちょっと脱線します。

 『Vol.4』の入稿後、作業環境を一新しました。iMac買いました。

 それまで、VAIOで編集していたのですが、流石に5年前のノートパソコンだと発熱も凄まじいし、よくIndesignが落ちる。作業効率が悪かったので、この際デスクトップ買ってしまうか、とiMacに手を出しました(この数週間後に新型発表されて泣いたわけですが。まぁ情弱っぷりはどうしようもない)。そんなiMacで『ノイタミナマテリアル』を編集したのですが、サクサク進みますし、何より150%拡大でも見開き表示できるの最高。この作業環境で『Vol.5』も頑張ります。

 

④今期アニメについて

 例によって編集佳境丸被りで夏クール新番組の第2・3話が録画の後追いになっています。第1話はリアタイ頑張った。去年の『Vol.3』二冊同時刊行の編集佳境はマジで夏クールがほとんど追えない状況になったのですが、今回は副編集長二人の仕事によってそうもならず、楽しんでアニメ見ております。

 そんな中でも、アストルフォきゅんの姿にキュンキュンくる『Fate/Apocrypha』やエルネスティきゅんの姿にキュンキュンくる『ナイツ&マジック』、よしこの姿には何も感じないけどただただ面白い『アホガール』の3本は非常に良い。『アホガール』以外はショタに萌えているだけ感もありますが、『ナイツマ』、よくできたモノづくりモノなので本当に大好物です。『Apo』は弊カルデアに召喚できなかった英霊の姿を眺めるアニメ。

 『ザ・リフレクション』も非常に楽しいのですが、なかなかにカオスなスタッフ陣。日米英中韓とスタッフと製作委員会企業が入り組んでいて、そんなところでも注目しております。それをNHKが流すのか、スゲェ。

×クリエイター ○乙女の意地の張り合いーー『冴えない彼女の育てかた♭』第1話「冴えない竜虎の相見えかた」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:亀井幹太 演出:柴田彰久 作画監督石田一
原作範囲:GirlsSide「冴えない竜虎の相見えかた」

 第1話に過去譚を持ってくる勇気。放送上最初の話数ですから、Amazonプライム・ビデオに入っていない方はここから観るわけです。そこでこれまでの軌跡を見せるというわけでもなく、英梨々と詩羽の邂逅を描く過去譚。ここでやったということは、今後の展開が期待できますね。やったねえりりん
 さて、OPです。第0話では未完成だったものに映像が付きました。先行配信で観た瞬間、声が出ましたよね。一瞬で「あっ」って。そうです、石浜真史さんが『冴えカノ』に降臨したんですよ……! 亀井監督の作品には頻繁にOP・ED職人と呼ばれる方たちが降臨するのですが(そもそもTV初監督作『うさぎドロップ』からアーティスト・森本千絵さんや劇団イヌカレーだし、その後も……)、まさか石浜OPが『冴えカノ』で拝めるとは。サビの英梨々疾走シーンが超絶かわいい。そして写真連続のカット、メガネ英梨々が可愛くてしょうがない。これ、英梨々推しのためのOPか……? いや、たぶん、あのシーンの布石だけど。
 本編。英梨々と詩羽先輩が何故このような関係になったのか? を深く掘り下げる過去譚です。過去譚の中に回想シーンを配置するという二重の構造、あまり好きではないんですが、漫画のコマ割りのような演出にはめ込むことで上手く描かれていたように思います。そして階段の上下に分かれた英梨々と詩羽の初邂逅、からの詩羽先輩が自己紹介して上に行くシーン。クリエイターはスポットライトが当たるべき、とでも言いたいようなこの作品のテーマがひしひしと伝わるシーンでした。たぶん倫也は下の方にいるんでしょうね、まだクリエイターじゃないから。
 第1期では第6話くらいしかクリエイターとは何ぞやという話をしていなかったように思えますが、『♭』は水着回を配信限定にすることで、クリエイター論で放送話数を固めてくるのかな、というように感じました。何よりこれを冒頭に放ってきたのはそういうことでしょ。これからあの人も本格参戦するんだろ。原作の内容とちょいちょい変えてきてるからオリジナルエンドの可能性も捨ててないけどさぁ!
 とにかく、第2話でようやく本編軸が動きます。それからのお楽しみ、ですね。
 あぁ、メガネ英梨々かわいい。

再び始まるゲームを巡る物語――『冴えない彼女の育てかた♭』第0話「恋と純情のサービス回」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:亀井幹太 演出:深瀬重 作画監督:藤巻裕一、松原栄介

原作範囲:オリジナル

 さて、再びやって参りました。『冴えない彼女の育てかた』第2期、その名も『冴えない彼女の育てかた♭』の放送でございます。厳密には第0話はAmazonプライム・ビデオ独占配信というノイタミナ史上初の配信限定回。私事ですが、諸事情あって1月でプライム会員を退会していたのですが、再契約することとなりました。

 そんなこんなで紡がれたのは第1期第0話のあと、氷堂美智留がblessing softwareに加入してからの物語。流石にここからの展開をネタバレする訳にもいかず時系列的には一番前に持ってきますよねそうですよね。ぼくの考えた史上最強のギャルゲーを作るべく活動している一行は、メインヒロインである加藤恵にゲーム内での水着イベント用原画のモデルをさせるため、プールに行くことに。

 正直言ってしまえば、展開は第1期第0話と似通っていて、大きな異なりは波島出海ちゃんの存在位でしょう。今回はそのたわわに実ったおっぱいをフジテレビの倫理規定から解かれたAmazonプライム・ビデオという密林で確認することが可能です。まさかそのための密林限定配信。もちろん、たわわ以外にも「くっ」な英梨々のちっぱいも眺められますよ。あれでも79.9あるんだけどね。

 温泉に対して今回はプールで、とシチュエーションこそ違えど同じサービス回。加えて、展開も酷似しているのですから安心感はバツグンです。え? そんなのまた観る必要あるのって? いやいや、第1期以上に親密さの増した彼らの活動を窺い知れる素晴らしいオリジナル回ですよ。そしていくつかの伏線をばらまいていくという……

 特に美智留の劇伴弾きはこう、胸に来るものがありましたね! いやいや、最高というか。そのまま流れ込むお台場の夜景に、「あれ、これ、どんな『WHITE ALBUM2』……?」と連想したのは俺だけじゃないはずというか終盤の倫理君のセリフはそれだから丸戸先生そのセリフ結構心抉ってくるの分かってよね!)

 オープニングテーマは第1期より続投となる春奈るなさんの「ステラブリーズ」。まだ原画作業というか映像は間に合わなかったようで第1期の総集編的映像です。それでも声を上げて喜んでしまいましたけどね。「ステラブリーズ」単体のレビューはまた今度に。

 エンディングテーマは妄想キャリブレーションの……はずが、第0話は特殊エンディング。予想こそしていましたがこんな感じで使われるとは思ってもいなかった出海ちゃんオリジナルキャラクターソング「365色パレット」! 「Heart to Heart」以外にもキャラソンが、遂に……! ノイタミナ史上初の単独キャラクターによる主題歌か、と一瞬は思いましたが『サムライフラメンコ』で戸松ちゃんが歌ってたわメンゴメンゴ。というか、第1期ではキャラソンは各ヒロイン回のラストに流すのが定番だったわけで、まさかのエンディングだったわけです。これがキャラソンアルバムに収録されるのか買うしかねぇ、というか……。いやはや、最高ですね。

 まぁ、そんなこんなで『冴えない彼女の育てかた♭』が開始しました。来週からは木曜深夜にフジテレビほかにて放送後、27時過ぎにAmazonプライム・ビデオにて配信というスケジュールになると思います。ブログは第1期と同じく配信・放送から24時間以内に更新していくつもりですので、どうか今期もよろしくお願いいたします。

 

追伸

 COMIC☆1の原稿、英梨々ヒロイン本なんですけど、そろそろ進捗ヤバいです。落ちそう。配置はせ18bの「月とワルツ」です。何かしらは出すのでよろしくお願いします。

 あと、冬コミの時に「再放送もブログ更新するんですか?」と仰っていただいた方に「やりますよ」と言ったくせに更新できなくてすみませんでした。この3ヶ月何をやっていたかは、そろそろ公開できるとは思います。それらに魂を込めていたせいです。申し訳ないです。第2期はがんばります。

芸能人の声優起用について――『パワーレンジャー』などの実例とともに

 映画をよく観に行くと、洋画やアニメ映画では本職でない声優、芸能人や文化人が演じていることが多々あります。最近ホットなタイトルだと『パワーレンジャー』の勝地涼広瀬アリス、『夜は短し歩けよ乙女』の星野源秋山竜次の起用などですね。これらの起用は映画ファンの大半から炎上しています。では、何故炎上するのか。

 それは偏に「下手な演技で作品を汚されなくない/ノイズをつけないでほしい」からです。どんなに面白い作品でも下手な演技をされていては興覚めですからね。ですが、興行会社は非情なことに、芸能人や文化人を起用し続けます。それは何故かといえば、僕のように映画をコンスタントに月1本以上観に行く人や原作ファンは「放って置いても劇場に足を運ぶ人」だからです。下の画像を参照して頂きたいのですが、観に行く人はとことん観に行きますが、1年に1本も観ない人が大半なのです。ならば、興行会社もその「1年に1本も観ない層」を狙って宣伝を打ちます。その結果が一般的知名度のある芸能人・文化人の起用なのです。

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  この記事は「芸能人・文化人の起用はやめてくれ」と言うものではありません。『パシフィック・リム』や『ゴースト・イン・ザ・シェル』みたいに本職声優で固めてくれと言うわけでもないです*1。では、何が言いたいのか。

 せめて、声の演技が上手い芸能人・文化人を起用してくれ。

 そういうことです。起用さえしてくだされば、「一般層にも波及できる」「映画ファンも楽しめる」でWin-Winじゃないですか。その観点で行けば、『パワーレンジャー』のキャスティングは『UN-GO』『劇場版機動戦士ガンダム00』の勝地さんは安心ですね。広瀬(姉)さんの方は、特撮経験劇場1本だけなので、若干怖い節がありますが、パワレンどうせ観に行くので大丈夫です東映さん、楽しみにしてますよ! 『夜は短し歩けよ乙女』のキャスティングも、星野さんの童貞臭い演技が『聖☆おにいさん』よりもマッチしますし、秋山さんも『劇場版ポケットモンスター』よりキャラクターを発揮できると思いますので、楽しみです。

 思い返せば、『トイストーリー』や『モンスターズインク』のように(どっちもディズニーだな)、芸能人・文化人キャストのキャラクターがアニメと合致したいい映画があるのです。シュワルツネッガーといえば玄田哲章といった吹替えもそうですが、キャラクターと元素材が合致しないことには良いものは生まれません。元素材と完璧に合っていないのに売れた映画がこれまであったでしょうか。え? 『風立ちぬ』? 庵野秀明の起用話したときの会議室、宮崎駿監督以外沈黙していたでしょそういうことだよ

 これからも『レゴ バットマン ザ・ムービー』など、明らかにムリのあるキャスティングをした映画は連発されることでしょう。興業会社さん。お願いします。上手いキャストを起用してください。『君の名は。』の神木隆之介くんほどとは言わないですから(とはいえ、肝心なのは映画自体の面白さですけどね)。

 

 以下、雑文です。

 個人的にこの芸能人・文化人を起用すれば「話題性」もあり、「演技力」も申し分のない方たちを羅列していきます。

*1:前者はケンドーコバヤシが、後者はそもそもビートたけしが出ているわけですが

再び真価を問う時が来た――『冴えない彼女の育てかた』再放送前即興SS

 今夜24:00~TOKYO MXほかにて『冴えない彼女の育てかた』再放送がスタートする。もちろん新規映像は何もないだろうし、第2期スタート前の復習&予習にすぎない。しかし、本作が再放送されるというのは非常に重要な価値を持つ。

 まず、英梨々の可愛さが再び電波に乗るということだ。特に第0話からのリスタート! 最初から裸だ! 神だ!

「余計なお世話よ」

 ……けほん。いやな、英梨々。お前可愛いじゃん? 輝いてるじゃん? 学校の三大有名人じゃん?

「世間狭いわね本当に」

 それな。……いや、英梨々や詩羽先輩はそうだからいいんだよ。でもな、恵を見ろよ、どうだあのフラット加減、輝いてないだろ!?

「おかまいなく~」

「あの女と一緒に語られるの、ムカつくんですけど」

「……輝いていることを否定しないあたり澤村さんらしいわね」

「なにをぉぉぉぉ!!!」

 はいはい、落ち着いて落ち着いて! そんなこんなでだ! 祝再放送! 今度こそ、blessing softwareが華々しくコンシューマーに進出してアニメ化映画化再度アニメ化、そしてソシャゲで一発当てるまでの物語が描かれr

「どこの菌糸類よ」

「そんな夢、いつまで見てるのかしら」

 とにもかくにも、恵がヒロインになるまでの半年間の幕開け、見てくれよなっ!

「わたし、ヒロインになるなんて言ってないんだけどなぁ、倫也くん」

【告知・宣伝】コミックマーケット91のおしながき

 こんにちは、羽海野渉/あげむらえちかです。

 さて、来る12月29日から12月30日にはコミックマーケット91が有明東京ビッグサイトにて行われます。

 僕は2日目・12月30日に東Q-54b「LandScape Plus」にてサークル出展致します。また、3日目・12月31には東ロ-23b「twin stripe!」という友人のサークルにも相互委託予定ですのでここでおしながきを告知いたします。

 

1、新刊『聖地巡礼ツーリズムガールズ #01 静岡編』500

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 『あまんちゅ!』『夏色キセキ』『ラブライブ! サンシャイン!!』『ハルチカハルタとチカは青春する~』の聖地を巡る少年少女の物語です。作品を見ていない人でもどんな作品なのか、もし巡礼するならどのポイントが良いかを簡略的ですが紹介しております。

 -静岡県民ならではの目線で様々なことが書けたと感じております。コラムページとして「輪行ガイド」や「深夜アニメ事情」「キテレツについて」も語っております。

 

2、新刊『津島善子トリビュート』500

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 『ラブライブ! サンシャイン!!』のヨハネこと津島善子ちゃんを主人公に据えた短編2本を納めた二次創作文庫アンソロジーです。僕は「色彩」という題名のSF短編を書いております。もし駿河湾に壁が出来て活気が無くなったら、というテーマで一転突破目指して書きました。また、もう一篇は前日端的になぜAqoursに入ろうとしたのかに迫った物語になっております。3日目が主な頒布日ですが、2日目も少数持ち込みますのでどうかよろしくお願いいたします。

 

3、準新刊『映画研究同好会部誌2016「キネマノアルキカタ」』800

 僕が会長を務める映画サークルの部誌、と称した2014年10月~2016年9月に公開された映画をレビューした一冊です。だいたい120ページと濃厚なものになりました。邦画から洋画、アニメ、ドキュメンタリーに至るまで様々なジャンルを網羅し掲載しております。

 また、新海誠作品の紹介ページやレビューページなど、編集長を僕が務めたので実質的に評論誌というか、かなりのクオリティだと自負しております。

 

4、準新刊委託『アレ vol.1』(アレ★Club)800

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 2016年11月の文学フリマ東京で初頒布されたジャンル不定カルチャー誌を冬コミにて頒布いたします。落合陽一さんやさやわかさんといった方々のインタビューに加え、「アニメ批評の中心地から」と題した『筑波批評』のシノハラユウキさん、『アニメクリティーク』のNag.さん、『余白の楽書』のふるとさん、そして『PRANK!』の僕の4人が語った座談会も掲載されています。

 他にもさいむさんの「ヒーロー考」や、「小沢一郎論」など「そんなところを攻めてくるのか!」といった目から鱗な感じの論考揃いの一冊です。

 

以下、既刊です。

5、『PRANK! Vol.3 Side-A 水島精二評論集』800

6、『PRANK! Vol.3 Side-B 水島努評論集』800

 『鋼の錬金術師』『機動戦士ガンダム00』の水島精二監督と『ガールズ&パンツァー』『SHIROBAKO』の水島努監督に関する作品評論集です。

今回の冬コミでは、2冊同時購入の方に限りまして1500円と割引させていただきますので、まだお手にとっていない方はこの機会に是非。

 

7、『PRANK! Vol.2 電撃文庫評論集 1993-2015』500

 電撃文庫作品についての評論を集めた一冊です。今回から値下げということで500円での頒布となります。

 

8、『冴えない脇役の目立ちかた』600

9、『冴えない旋律の奏でかた』700

 3日目のみです。『冴えない彼女の育てかた』のいつもスポットライトが当たらないキャラクターたちを主人公にした一冊と、ヒロインの一人・氷堂美智留を主人公にした一冊です。

 

また、今回コピー誌として『冴えない彼女の育てかた第1期が150%楽しくなる本(仮)』を頒布いたします。200円ですが、1000円以上購入の際には無料でお渡しいたします。よろしくお願いいたします。

 毎度恒例、SSフリーペーパーですが、2日目は「前川みくりさん」という一発ネタで、3日目は「津島善子ちゃん」で書きたいなと思っています、落ちたらスイマセン。

 

では、ビッグサイトでお会いしましょう。良いお年を!