2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『冴えない彼女の育てかた』第7話「敵か味方か新キャラか」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:こでらかつゆき 演出:徳本善信 作画監督:清水博幸 原作範囲:第3巻プロローグ~第2章、FD第1.5話 もう死んでもいい。そう思える神回でした。 というのも、エピソードの内容/尺的にも絶対映像化しないだろうと感じていた『冴えな…

この「日本国民総芸人化」の世の中で――『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』

『ツイッターってラジオだ!』より数年ぶりにニッポン放送・吉田尚記アナウンサーの単著が刊行された。今回はコミュ障と呼ばれている人間がいかに喋れるようになったか、という経験に基づきながらコミュニケーションについて考える、という内容のニコ生を文…

想定未来/立喰の遺伝子――『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第一章』

旧世紀に使用された汎用人型作業機・レイバーが過去のものとなった2013年、今尚存続する警視庁のレイバー部隊である第二小隊の三代目は無能と呼ばれお台場の僻地で勤務していた。彼らは初代から受け継がれた「AV-98式・イングラム」に搭乗し、レイバー亡き時…

これが明日のリアル――『東京マグニチュード8.0』

2012年夏に東京湾北部を震源とするマグニチュード8.0の地震が発生したことを想定して、発生当時お台場にいた姉弟と出会った女性の3人が自宅のある世田谷・三軒茶屋を目指すシュミレーション作品。2009年にフジテレビ「ノイタミナ」で放送され、2011年の東日…

これじゃあたしの入り込むスキマなんて、どこにもないじゃない――『冴えない彼女の育てかた』第6話「二人の夜の選択肢」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:亀井幹太 演出:川越崇弘 作画監督:吉井弘幸 原作範囲:第2巻第6章~エピローグ 泣きました。二回観て二回泣きました。 というのも、一度でも創作に手を出した生産型オタクならこの話数で語られるクリエイター魂というかクリエイ…

ソフトバンクが「アニメ放題」なるサービスを始めたのだけれど+Ust告知

当方、ソフトバンクユーザーですので加入しました。ただ、ドコモの「dアニメストア」やauの「アニメパス」と比べてみるといろいろ思う所があります。今はこのサービスを使って『東京マグニチュード8.0』と『CLANNAD』を観ているのですが、こんな涙腺崩壊アニ…

講談社BOXはもうお亡くなりになったのだ

ラノベの新刊を探しに書店を巡ることをここ数年続けているのですが、最近〈物語〉シリーズ以外の講談社BOXって出てたっけ、とふと思いまして、調べてみるともう銀箱の講談社BOXが最後に刊行されたのは〈物語〉シリーズを除くと去年の8月なんですね。柳内たく…

『冴えカノ』澤村・スペンサー・英梨々について語ろう②

えりりんかわいいよえりりん。 昨日の記事では『冴えない彼女の育てかた』に登場する(僕の中では)メインヒロインである澤村・スペンサー・英梨々ちゃんが「健気」の一言には収まらない魅力があるということを書きました。はい、正常運転ですね。 その記事…

『冴えカノ』澤村・スペンサー・英梨々について語ろう①

えりりんかわいいよえりりん。『冴えない彼女の育てかた』に登場する(僕の中では)メインヒロインである澤村・スペンサー・英梨々ちゃんですけれども、ホントかわいいですね。 さて、ここで何故、ブログという場所で改めて澤村・スペンサー・英梨々について…

『冴えない彼女の育てかた』聖地巡礼+キュアメイドカフェ冴えカノコラボ

今日の記事は『冴えカノ』の聖地巡礼と、コラボメニューを展開中のキュアメイドカフェの話です。今日はアニメ『冴えない彼女の育てかた』の舞台である東京都豊島区に足を運んできました。 まず、第1話以降に登場する、主人公・安芸倫也とヒロイン・加藤恵が…

加藤さんとデートじゃないの!――『冴えない彼女の育てかた』第5話「すれ違いのデートポイント」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:神戸守 演出:岩月甚 作画監督:栗原優 原作範囲:第2巻第1章途中~第5章 えりりんかわいいですね、えりりん。 第2巻は基本的に霞ヶ丘詩羽メイン回ですので、えりりんはどうしても不遇な役回りとなってしまいます。例えば、霞ヶ丘…

たまには本気で好きなラノベを3つ紹介してみる③

①野﨑まど『【映】アムリタ』(2009) 自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂されるつかみどころのない性格の女性、最原最早の監督作品だった。最初はその天才という呼び名に半信半疑だったものの、二見は彼女のコンテを…

3DCGメカを媒体とした心理ゲームーー『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC』

海面が上昇し、第二次大戦の軍艦たちを模しながらも意思をもったメンタルモデルと呼ばれる人型の実像を持った霧の艦隊が人類の敵として現れた近未来を舞台に、士官生の千早群像が霧の艦隊の中でも味方となったイ401(イオナ)らや仲間と共に戦いの中に身を投…

たまには本気で好きなラノベを3つ紹介してみる②

①『アニソンの神様』(2012) 「はじめまして! エヴァ・ワグナーです。一緒にアニソンバンド、やりませんか?」――アニソン好きが高じて、ドイツから日本へとやってきた少女、エヴァ。彼女の夢は、アニソンの聖地・日本でアニソンバンドを組むこと。今、その夢…

拷問とSMプレイは非なるものであるのに――映画『ちょっとかわいいアイアンメイデン』

本作は名門女学院である聖アネスティ学園に存在する拷問部を舞台に生徒たちの鍛錬と絡みを描く、深見真が原作を担当し、α・アルフライラが作画した『ヤングエース』に連載中の同名漫画を原作とした映画作品です。深見さんが共同脚本を担当した『劇場版 PSYCH…

たまには本気で好きなラノベを3つ紹介してみる

①十文字青『ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~』(2009) ラブラブ光線絶賛放射中な妹――うずみ(♀)元・天才美少女、自由奔放な姉――綾(♀)みんなのアイドル、気になるクラスメイト――桃川みう(♀)おみ足がステキな憧れの先輩――小野塚那智(♀)彼女たちに振り回さ…

絶望/希望が表裏一体のセカイで――『ひとりぼっちの地球侵略』

ひとりぼっちの地球侵略 コミックス7巻 - YouTube 小川麻衣子先生がゲッサンに連載している漫画『ひとりぼっちの地球侵略』を読むに至った経緯は単純なものだ。去年の冬コミで会ったさいむさんという方が(直接勧められた覚えはないけれど)Twitterで激推し…

ここが不死川書房(あの女のハウス)ね――『冴えない彼女の育てかた』第4話「予算と納期と新展開」

脚本:丸戸史明 絵コンテ:福田道生 演出:横田一平 作画監督:明珍宇作、中西和也 原作範囲:第2巻プロローグ~第1章途中、FD第2.5話 原作第2巻の表紙は霞ヶ丘詩羽ですので、詩羽回が来るのは当然なんですが、オープニングアバンの「町田さんがキャスティン…

静岡ってやっぱり不遇――アニメ不毛の地静岡、『BAR 嫌われ野菜』

シャウト失礼します。 『ローリング☆ガールズ』ですけど、個人的にはああいう作品が好きなのでとても楽しく観ております。主人公たちが東村山から有明に行き、続いて静岡に入ると思い、静岡県民の僕としては「久しぶりに静岡が舞台の作品が来たか」と興奮し…

どんな作品にも加藤恵=透明なカメラ=視聴者代表は存在する

加藤恵=名前のない怪物— 太田 祥暉/羽海野 渉 (@WataruUmino) 2015年2月3日 昨日、『残響のテロル』の感想を書いていたとき、というか観終わってからずっと感じていたのは登場キャラクターの三島リサが『冴えない彼女の育てかた』における加藤恵と物語上で…

世界から弾き出された僕らは――『残響のテロル』

(注:ネタバレを多く含みます) ようやく全話観ました。というのも、丁度去年の夏クールって諸事情で観る本数減らしていたんですね。なので、地上波で観れる作品をつい「録画してるし今観なくても」と思ってしまった次第でして。言い訳はこのくらいにしてお…

ライトノベルがバカにされるのって偏見以外の何物でもない

色んなブログで色んなこと言われてますけど、僕個人の意見としては表題の通りです。年150冊くらいのラノベを読んでますけど、確かに酷い内容もあるし、文章的にも拙いものも多いです。でも、バカにするほどのものではない。苦手なものは苦手、好きなものは好…

自主規制のデフレスパイラルは止まるのか――ISIS事件から考えるマスコミの現状

今回のISIS事件なんですけど、もちろん後藤健二さんと湯川陽菜さんは被害者ですし、ISISが加害者ってのは変わりようもない事実だと思います。だからそこに安倍首相であるとか日本国政府の責任だ、って言うのはお門違い/責任転嫁であって。まぁ、その辺りは…

2015年1月に観た映画・OVAの記録

①山本蒼美監督『この男子、石化に悩んでます。』(2014) ストレスを感じることで石化してしまう男子高校生と、鉱石の好きな地学教師の交流を描いた「この男。」シリーズの第四作。一度商業ベースに山本監督が行ってしまったのでもうやらないかと思っていた…