『PSYCHO-PASS』と『踊る大捜査線』は地続きなのか?――本広克行をめぐる雑記

 『踊る大捜査線』に小学生時に出会って以来の大ファンでして、『PSYCHO-PASS』に関してもリアルタイムで視聴して以来というもの大ファンです。なので『踊る』が2012年9月に完結を迎え、翌月から『PSYCHO-PASS』が始まるまでは何とも言えない感情に襲われておりました。終わるのは悲しいけど、また新しい本広さんの警察ドラマが始まる……!と。

 ところで、2014年10月に第1巻が発売された『PSYCHO-PASS 監視官 狡噛慎也』。皆さんはもう読まれたでしょうか?僕はようやく読んだのですが、狡噛さんが刑事課三係に所属していた時代を描くものですから、時系列的には2104年~2106年の間に起こった事件となります。今までの物語――スピンオフを含んでも一番早い物語*1となります。脚本はProduction I.G所属の後藤みどりさん。『鬼灯の冷徹』のシリーズ構成をされた方ですね。もちろん本稿で本筋――解決されていませんが――を語るつもりはありません。ですが、同僚の監視官にこんな名前のキャラクターがいたのです。

 和久善哉

 ちなみにあだ名は和久さんです。

 和久さんといえば『踊る大捜査線』の和久平八郎(演:いかりや長介)やその甥である和久伸次郎(演:伊藤淳史)のことが本広作品ですから思い出されます。『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』でのいかりやさんの熱演たるや文字では表せない滾るものがあります。そしていかりやさんの逝去後、続編では甥という形でその遺志を継ぐキャラクターが出てきて、歓喜したものです。

 さて、本広克行作品にはハイパーリンクという作品と作品の世界観を繋げる手法が多々使われます。例えば『踊る大捜査線 THE MOVIE』に登場した誘拐犯が『UDON』に登場したり、『サマータイムマシンブルース』のキャラクターがこれまた『UDON』に登場したり。本作でも六合塚弥生が映画と同じロゴの入ったカップうどんを食べていたり、湾岸くんを連想させるコミッサちゃんが登場したりしたので「もしかしたら?」と期待させるものがありましたが決定打が無く「どっちだ!?」とモヤモヤした状態が続いておりました。

 で、三つ目のハイパーリンクを思わせるものがこれです。和久さん、どれだけ遺志を継がせるんだ……いや、まだ決まったわけじゃないんですけどねw

 劇場版は今週中に観に行きますが、そこで決定打があると嬉しいなぁ、と個人的には思っています。以上、雑記でした。

 ……2月公開の『幕が上がる』もハイパーリンクはあるんですかね……こっちはももクロちゃん主演ですし、エキストラ撮影も行ったので絶対観に行きますハイ。

 

*1:2月発売予定の小説『PSYCHO-PASS GENESIS』が発売されれば二番目に早い