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講談社BOXはもうお亡くなりになったのだ

 ラノベの新刊を探しに書店を巡ることをここ数年続けているのですが、最近〈物語〉シリーズ以外の講談社BOXって出てたっけ、とふと思いまして、調べてみるともう銀箱の講談社BOXが最後に刊行されたのは〈物語〉シリーズを除くと去年の8月なんですね。柳内たくみさんの『戦国スナイパー 4』。第1巻は読んでますが『戦国自衛隊』みたいな作品でそれなりに面白かったことは覚えています。とはいえ、銀箱でないものも(3月に発売予定はあるものの)現状去年の10月を境に出ていないという状況です。講談社BOXはもうお亡くなりになったのだ――そう言える状況で間違いないと思います。

 そもそも、星海社として初代編集長の太田克史さんが抜けた時点で講談社BOXは終焉を迎えてましたし、銀箱以外が出始めた時点で見限ってはいたんですけど、僕の中では一時代を築き上げた「ファウスト」もとい講談社BOXが消えるということは悲しいものがあります。とはいえ、初期の系譜の作品は太田さんと共に星海社に移ったんですけどね。

 思えば、スーパーダッシュ文庫もダッシュエックス文庫と名前を変えましたし、スニーカー文庫も背表紙が変わりました。もうゼロ年代のゴーストに取りつかれている僕みたいな人間は置いて行かれるだけなのかもしれません。最近書いた論文にもこれまでのラノベ系譜を踏まえて「これからはファンタジー、もとい俺TUEEEが隆盛を極めるだろう」みたいなことを書きましたけど、僕は最近の俺TUEEE系の作品が苦手ですし、もうセカイ系ファウスト系に取りつかれた人間はダメなのかもしれません。

 とはいえ、古橋秀之さんや壁井ユカコさんといった作家さんは『K』をGoRA名義で書いていますし、一般文芸に柴村仁さんや杉井光さんが行ったりしていますし、まだ生きている意味はあるのかもしれません。『奇跡の表現』の結城充孝さんの『プラ・バロック』が今度、杏主演でドラマ化しますし、あの時代の遺伝子はまだ生きているのかもしれません。たとえラノベとは呼ばれない舞台であっても。

 まぁ、僕が望んでいることは秋山瑞人さんの新刊と、桜庭一樹さんの『竹田くんの恋人』の復刊なんですけど無理でしょうね……。

3/16事件 (講談社BOX)

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