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それが女優!――佐々木敦規演出作品『幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦』

 週末ヒロイン・ももいろクローバーZが初めて女優としてメンバー全員が集うこととなった映画『幕が上がる』。そのはじまりから終わりまでをカメラが見つめていた約400時間を編集したドキュメンタリー作品。『幕が上がる』という作品が素晴らしかったので、本作も二週間限定という括りがありながら行ってきました。
 制作ドキュメントってBDの特典映像で終わってしまう場合が多いのですが、『幕が上がる』や同じくフィクションを作り上げる『SHIROBAKO』などの作品はその物語自体を作り上げるという二重構造になっていて、本当にそのキャラクターを作り上げる表現者たちが存在します。『SHIROBAKO』ではBD特典としてそのドキュメントが収録されていますが、『幕が上がる』はももクロというアイドルが立ち向かったという意味でもドキュメンタリーを映画として銀幕に掛ける意味があったように思えます。正直言えば『夢と狂気の王国』みたいにこういったドキュメンタリー映画は増えてほしいのだけど。
 作品自体は『幕が上がる』という映画を作るにあたって平田オリザさんの洗練からはじまって、ももクロがいかにして女優という表面を作っていったか、が映されています。本広克行監督、ムロツヨシさん、黒木華さんといった個性強い面々に影響を受けて、等身大の高校生を描く映画で、アイドルが女優になる。はっきり言ってしまえばその過程でしかないのですが、きちんと成長物語としても観れるので良かったです。
 「走れ!」の撮影部分も観れたのでモノノフとしても嬉しいですね、はい。

 

 
 さて、告知です。3/19の22:30~バーニングさんと共にUstream『羽海野渉のものぐさラジオ。』にて『幕が上がる』について語り合います。よろしくです~。