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残念ながらあなたは死んでしまいました(1回目)――TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』第1話「この自称女神と異世界転生を!」

脚本:上江洲誠  絵コンテ:金崎貴臣  演出:吉田俊司  作画監督:北村友幸、鵜池一馬

原作:〜第1巻40頁相当

 ブログを更新するのが、まさか『ハルチカ』ではなく『このすば』だと誰が予想しただろうか……。

 僕が『このすば』と出会ったのは昨年12月と浅すぎるにも程があるのですが、原作ファンの方より布教を受けて読み始めたらその面白いこと。『このすば』の原作は角川スニーカー文庫から出ておりますが、初出は「小説家になろう」。いわゆる俺TUEEE系の異世界ファンタジーもの、というテンプレなのかなとちょっと敬遠していた節もありました。ただ、最近の異世界ファンタジーものには変化球も多く、本作はそちら側――冒険よりギャグが主体のファンタジー。その面白さに気づいてからは不思議と原作続刊に手が……仕方ないよね。うん、仕方ないよね。

 そんな『このすば』をアニメ化したのは金崎貴臣監督と上江洲誠さんのコンビ。『これがゾンビですか?』の印象も強いお二人ですが――そういえば『これゾン』もギャグラノベの傑作でしたね――本作の主題と方向性が見事に合致していた第1話を作ってくださいました。

 さてようやく本題。第1話のお話です。以下、ネタバレアリ(若干原作も)。

 トラクターに引かれたと思ってショック死してしまったサトウカズマが、女神・アクアと出会うという展開からスタートした第1話。この入りってすごく『これゾン』っぽいですね。アクアは最初こそ女神然としているわけですが、彼女だって自律意思のある存在なのでニートたるカズマと同じくらい怠惰だったりするわけで。自分がアクシズ教で崇められている存在ということで、「崇められている私スゲェ」になってるわけですね。この高飛車アクアちゃんかわいすぎません!? あ、僕はエリス教徒なので……石投げないで、ダクネスじゃないから!

 そしてカズマは唯一持って行けるものとしてアクアを指名します。この泣き崩れるカットがぬるぬる動いていて、可憐なアクアがここまで泣き崩れるのを表現できるのは凄い、と感心しながら観ておりました。というか、この死後の空間でのカット、非常に面白い造りになってるな、と感じたので是非目を凝らしてご覧ください。

 アクアとカズマが異世界に辿り着き、最初の街・アクセルに降り立ちます。RPGによくありがちな最初の街、ですが今作は劇伴が『モンスターハンター』などのゲーム音楽出身の甲田雅人さんということで(上江洲さんとは『蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ』で一緒になっていますね)ゲームミュージック的要素が混ぜ込まれたものになっています。だからか自然とRPGの導入のように感じられて、ストレスフリーで観ていられるんですよね。アイキャッチ部分も一時STOPで演出するのはもともとゲーム少年だった自分としても嬉しいものです。ちょっと吹いた。

 さて、アクセルの街に着いた二人ですが一文無しですし、ニートと女神では何もできないわけで。どんな世界でも世知辛く、二人は汗水垂らして肉体労働でお金を稼いでゆきます。今の時代、冒険者もお金が必要なんですよね……で、このままスローライフものになるのか、というところでカズマが目的に気づくという第1話のオチへ。

 ということで、関東勢から「お前、まだ観てないの? プークスクス」と言われ続けていた『このすば』ですが、控えめに言っても面白いですよ! これから新キャラクターも登場し加速するセカイを是非お楽しみください!

この素晴らしい世界に祝福を!     あぁ、駄女神さま (角川スニーカー文庫)

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (角川スニーカー文庫)