報道方法とシルバーデモクラシーについて。※このブログ記事には非常に政的な内容が含まれています。

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 私事からで非常に恐縮なのですが、2年後に就職活動が控えた身としては(恐らくエントリー自体は来年から始めるのですけれど)この度のイギリスの国民投票に伴う円高の行方が非常に興味があります。このままリーマンショック以上の就職氷河期が到来してしまったとしたら、有名な大学に通っていない(個人比)自分はどこにも雇ってもらえないのでは? と思わずにはいられません。ただでさえ、学歴社会ですからね。

 それはそれとして、最近常に思っていることがありまして。僕は祖母と二人暮らしということもあるので、近所のご婦人たちの井戸端会議を聞くことが多いのです。そこでよく感じるのは、テレビが社会の全てになっていること。つまり、一方的に受け取るだけで情報源を精査しようとか、比較しようとか考えていないわけです。ホニャララという番組でこう言っていたからその通りなのだ、それ以外はあり得ない! という論理ですね。それを自分の知識/意見にして他人の意見を受け入れないものだからたちが悪い。先の麻生副総理の発言の揚げ足を取った報道もその実は「お金を動かしてね!」みたいな小話だったのに一部分だけで曲解してましたけど、それもテレビはその一部分しか報じない。それをご婦人たちは鵜呑みにしてしまうんです。これはもちろん一部のご婦人の話ですけれども、きちんと情報源を精査しないと今の時代何も信じられないということを覚えていてほしいです。

 そういうご老人たちが多くなった高齢社会ですから、先の大阪都構想をかけた選挙や今回のイギリス国民投票みたいに、若者と高齢者の意見が真っ二つに分かれたとしても高齢者の支持する方が勝ってしまう(国民投票では43歳を境に過半数が入れ替わりましたね。未満が残留、以上が離脱が多かったです)。そして若者は長い人生を後悔にまみれながら過ごすことになるのです。今回の件で言いますと、EU離脱によって例えばイギリス以外の国で働こうと考えていた選択肢が狭まり、将来が危うくなってしまった。人生設計が破綻した人もいるでしょう。まだ数日ですからこれから局面は変わるかもしれませんが、少なくとも今までと同じように未来を思い浮かべることはできなくなります。既に既得権域に居座っている人が残り少ない人生で、前途ある若者の将来を狭めるのです。実に酷い。

 シルバーデモクラシーという言葉もありますけど、高齢者が多いんだから若者が束になってもかなわないんですよ。だから、若者は何もしなくなるし、希望も持たない。加えて麻生副総理も仰っていたとおり、高齢者がお金を貯めているから若者にお金が回ってこない。それでいて「若者の○○離れ」とか……買えるんだったら買ってるってんですよ。いい加減にしてくださいな。

 あ、本筋から逸れますし大声では言えないけど、最近「~となるかも」みたいな語尾で〆る○○関係者みたいな記事増えてませんか? あれも情報操作っていうか、言い切ってないけれど伝言ゲーム的に確定事項みたいに伝わっちゃうじゃないですか。あれも良くないですよね。それを意図して流すまとめサイトサイゾーも大嫌いです……!

 

 次に舛添都知事の辞職の話なんですけど、本当に「不適切ではあるが違法じゃない」んですよ、アレ。都民ですらない僕が言うのも何なんですけど、あそこまでイジメる必要があったのかと。確かに東京都のリーダーが政治資金で云々、というのはよろしくないです。ですが、もう一回くらいチャンス上げても良かったんじゃないんですか? 二年前の選挙で約200万票を投じた都民の皆さんの思いはなんだったんでしょう? 言い方悪いですけど、違法じゃないんだからあそこまで責める必要ないじゃないですか。むしろ、連日彼を追い回したという事実が凄くイジメているみたいで反吐が出ました。最近の報道の傾向として、「はい、ベッキー川谷絵音と不倫しました。攻撃して、世論!」と言わんばかりに個人を世論というものを武器にしていじめてるじゃないですか。凄くゲスの極みな行為だと思うんですよ、これ。バラエティ番組のドッキリ企画とかも子供の頃から「これってイジメじゃないの」と感じていたんですが、それが報道番組やワイドショーという世論を武器に出来る番組で公に行われている。今のテレビ業界が根っこから腐敗してるか分かります。それでいて、三遊亭円楽師匠の不倫は叩かずにむしろなぞかけを誉めちゃったじゃないですか。アホか、と。イジメ大嫌いですけど、ここで一件だけ微笑ましくスルーとかブレッブレじゃないですか。そんなに『笑点』の改変期でデリケートなんですか。意味解らねぇ。

 で、ちょっとだけ話を戻すと。今回の参議院選挙の報道の仕方、すごく一方的ですよね。安倍首相というか与党を叩く方面にしか来ていない。中立性っていう言葉はどこに行ったんでしょう。また舛添都知事の辞職前の話なんですが、TBSテレビの『ひるおび!』で追及されていたんですね。「また一方的やな」とか思っていたんですが、どこかの前県知事の方が擁護をはじめた。「いや、それにはこういう意図があって」みたいな発言だったと思うんですが(スイマセン、記憶が曖昧です)。ようやく中立的な議論になるのか、と思ったのも束の間、(確かに話の流れを断ち切ったっていう空気の読め無さもありましたけど)恵俊彰さんに打ち切られたんです。そして何もなかったように叩くの再開。逆に清々しかったですけど、『ひるおび!』。98%が辞職せよみたいなアンケート、とかね。それ以外にも、民放各局やNHKも批判一辺倒。どこか肯定とまではいかないまでも、検証くらいしようとか思わないもんですかね。

 そうやって一辺倒に作られた雰囲気に老人たちが支配されて動いている社会に、若者たちが割を食う。そういう社会に生きている身としては「本当に滅べばいい」としか思っていません。メディアも腐敗しているなら、自分しか信じられないじゃない。

 ということで本題ですけれど、みなさんきちんと投票前に公約を読んでください。未来に希望を託すためにも、「あの議員、イケメンだから入れる」とか、メディア鵜呑みとかしないで、自分の目で見極めてください。もちろん、白票も貴重な意見なので、それを行使することもアリだと思います。

 以上、今回選挙権が初めて与えられた世代からの拙い意見でした。